小川・玉木両氏は共に香川県出身の政治家だ。県立高松高校から東京大学法学部へ進んだ点も共通点である。
小川氏は自治省(現総務省)、玉木氏は大蔵省(現財務省)のキャリア官僚となり、旧民主党から衆院選に出馬、当選した。まさに「うり二つの経歴」(政治ジャーナリスト)だ。
衆院議員として、小川氏は香川1区、玉木氏は香川2区でそれぞれ当選を重ね、民主党の後身である民進党の分裂、その後の野党再編を経て、小川氏は立憲民主党、玉木氏は国民民主党へとたもとを分かち、現在は中道と国民民主党のトップという立場だ。
また、2005年の「郵政選挙」で初当選を果たした小川氏が当選8回であるのに対し、2歳年長の玉木氏の初当選は09年の「政権交代選挙」で、衆院議員としては1期後輩となる当選7回だ。
ただ、小川氏は最近では小選挙区で勝利しているが、過去には比例復活での当選が多かった。一方、玉木氏はすべて小選挙区で勝利しており、選挙の強さでは玉木氏に軍配が上がる。
そこで注目されるのが、「この似た者同士の野党リーダーの“本当の関係”」だ。旧民主党時代には、両氏は共に仙谷由人元官房長官や、現在は日本維新の会に所属する前原誠司氏らを中心メンバーとするグループ「凌雲会」に籍を置くなど、政治家としての同志だったことは間違いない。
「理想主義者」の小川氏と「現実主義者」の玉木氏
旧民主党以来、両氏と親しい付き合いを続けてきた先輩議員の多くは、「2人とも政策通で実行力・決断力もあり、若手時代から将来を嘱望されていた」(中道のベテラン議員)と口をそろえる。ただ、「政治家としては、小川氏は自説にこだわる『理想主義者』だが、玉木氏は政治状況に巧みに対応する『現実主義者』」(同)との指摘も少なくない。
そうした評価も踏まえて現在の小川・玉木両氏の言動を分析すると、やはり野党リーダーとしてのライバル意識が際立つ。
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【両者の違いは「首相への意欲」でも】
