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日経平均株価は史上最高値を更新中だが、むしろGW前後は「利益確定売り」に押された方が相場は長続きすると読むワケ

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記者晩さん会で銃撃があったが、幸い無事だったトランプ大統領。GW後も含めた今後の相場はどうなるのだろうか (写真:ブルームバーグ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト
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強気の「押し目買い一貫」で来た筆者が、逆張り論者や弱気論者に転向したわけではない。ドナルド・トランプ大統領の日替わりメニューをあれだけ嫌っていた市場が、まずい料理の味に慣れたのか、爆食の気配が見えるからだ。イラン有事の高ボラティリィティ(変動率)相場は何だったのか。

トランプ大統領がイランの次期指導者となりうる存在と見ていたイランの国会議長ガリバフ氏は、どうやら内部闘争で敗北したようで、トランプ大統領の発言も「イランは、誰が意思決定をしているのかわからない」と投げやりになって来た。現段階では、交渉再開、さらには「妥結」もほとんど不可能だ。

今の日経平均6万円相場が間違っているとは思っていない。PER(株価収益率)の20倍台は決して高すぎるとは思わないし、先週末の日経平均予想EPS(1株当たり利益)が待望の2900円乗せ(2912.98円)となって来ており、さらに上昇する見込みだ。このような株式の根源価値を買う資金もある。日本銀行が発表した3月のマネーストックM3の平均残高1625兆5000億円がそれだ。

アドバンテストの動きに「不純さ」を覚える

ただ、先週末の日経平均は、予想以上の強さの後、やはり後場は売りに押されるかと思わせる前引けだった。予想どおり低調な後場なら、利益確定売りをこなす「健全な相場」と言えるが、後場寄りのアドバンテストへの大量買いで相場は一変した。

これで「週明け27日月曜日の心配がなくなった」と見た投資家が他のAI株を追随買いし、結局日経平均の終値は前日比575円高の5万9716.18円(25日移動線からの乖離率+7.41%、75日移動平均乖離率+8.47%、200日線も含め3つの乖離率を合計した総合乖離は+36.91%)となり、最高値を更新した。

アドバンテストは、日経平均が348円高となった4月20日(月)、ソフトバンクグループがプラス寄与度トップだったのに対して、マイナス寄与度トップになっている。また、17日の日経平均1000円安の日には、引けにかけて強烈な売り仕掛けがあった。こんな怪しい動きをするアドバンテストが、簡単に全体の動きを左右するような相場に、「不純さ」を感じるのは筆者だけだろうか。

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【高水準の信用買い残の考え方は?】

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