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VAIOのパソコンが「個人回帰」に踏み切れた理由、ノジマ傘下で変わったこと・変わらないこと

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VAIOが4月23日に受注を開始した新型「VAIO SX14-R」。同社初のCopilot+ PC対応モデルだ(写真:VAIO)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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林氏は「自然言語でのAIとの会話が当たり前になれば、マイクの性能がPCの使い勝手を左右する」と見る。3つのマイクで正面の声だけを拾うVAIOのAIノイズキャンセリングは、Web会議だけでなく、AIへの音声入力にも生きる。NPUの活用法が定まるのを待ちながら、今日の業務で役に立つ機能を積み重ねる。

値上げ局面でも「長く使えるPC」で勝負する

タイミングとして気になるのは、4月23日に価格改定(値上げ)と新製品投入を同日に実施する点だ。DRAM・SSDなどメモリー半導体の価格上昇を受けた措置で、個人向け・法人向けの全製品が対象となる。新型の量販店向け標準仕様モデルは32万7800円と38万2800円の2機種を用意した。

値上げ局面で個人市場に打って出るのは一見リスキーに見える。だがVAIOの戦略は、安売りで量を取ることではない。法人で培った品質と、日本初のバッテリー経年劣化保証で「長く使えるPC」として訴求する。個人向けは購入3年以内にバッテリー満充電容量が80%以下になれば無償交換する。法人向けは4年以内に60%以下が基準だ。この保証を標準で全モデルに付帯するPCメーカーは、日本では他にない。

安曇野の本社工場では、127cmからの落下試験や1年分のほこりを1時間で吸わせる独自試験など、市場で起きた不具合を再現する試験項目を増やし続けている。林氏は「3〜4年使ってもパームレストがはげたり色がくすんだりしない。ホンモノの素材にこだわるのはそのためだ」と話す。

林氏は法人向けと個人向けの境界が薄れてきたと感じている。

「今、PCに求められるものはエンターテインメント性よりも、アウトプットを作り出すツールとしての役割が大きくなっている。法人向けPCとしても個人向けPCとしても、お客様に与える体験価値は変わらなくなってきた」

法人向けの設計品質をそのまま個人市場に持ち込む。ノジマの店頭ではマイスターが対面で価値を伝え、Shop in Shopで実機に触れてもらう。新型VAIO SX14-Rの出荷は5月22日以降に始まる。

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