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VAIOのパソコンが「個人回帰」に踏み切れた理由、ノジマ傘下で変わったこと・変わらないこと

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VAIOが4月23日に受注を開始した新型「VAIO SX14-R」。同社初のCopilot+ PC対応モデルだ(写真:VAIO)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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VAIOの法人ビジネスが伸びた背景は、購入を決める情報システム部門と、実際に使う従業員の「2人のお客様」を同時に満足させる製品作りにある。7色のカラーバリエーション、アルミ合金パームレスト、AIノイズキャンセリングなどの仕様で「ちょっといいPC」として法人市場で選ばれてきた。

VAIOが公表した法人向けノートPC出荷推移。市場全体の1.5倍に対し、VAIOは約3倍の成長を遂げた(画像:VAIO)

だが、慎重に品質を積み上げるやり方は、裏返せば動きの遅さでもあった。新しいアーキテクチャのプロセッサーが出ても、確認に確認を重ねてから製品化していた。林氏は「もう少し早く出す方法はあったと思う」と振り返る。

ノジマ傘下で変わったのは、このスピード感だ。法人営業の現場では、RFP(提案依頼書)にCopilot+ PCを指定する企業が出始めていた。営業からは早期対応を求める声が上がり、VAIOは初のCopilot+ PC対応モデルの投入に踏み切った。

筐体を変えずに中身を作り直す

新型VAIO SX14-Rは、インテル Core Ultra シリーズ3 プロセッサーを搭載した。AI処理性能を示すNPUは従来の最大11TOPSから最大50TOPSへ引き上げている。外観やインターフェースは現行モデルから変えていない。使い慣れたユーザーが違和感なく移行できるようにするためだ。

VAIO SX14-Rの勝色特別仕様。上位プロセッサーや隠し刻印キーボードを選べる(写真:VAIO)

ただし、内部のマザーボードは新規設計した。開発本部プロダクトセンターの柴田雄紀プロダクトマネージャーによると、新プロセッサーはウエハーの微細化で熱密度が増し、動作温度の上限も下がった。定格電力は変わらないのに冷却条件が厳しくなったため、放熱フィンの設計を見直して温度上昇を抑え込んだ。

結果として、ベンチマークスコアは約10%向上しながら、ファンが高回転で回る時間は約半減した。バッテリー駆動時間は動画再生時で最大約20.5時間と、現行モデルから約30%伸びている。最軽量構成時の重量は約958gだ。

ALL BLACK EDITION。天板からキーボードまで黒で統一した限定モデルだ(写真:VAIO)

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【「NPUを活用したいというよりは、最新のPCが欲しいという声がほとんどだ」】

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