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いったんフラッグシップを捨てたスマホメーカーNothing、普及価格帯に全振りしてブランドを作り直す戦略の成否

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Nothing Phone
Nothing Phone (4a)のピンク。背面のガラスを通して内部構造が透けて見える(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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Phone (4a) Proのピンク(左)とPhone (4a)のピンク。Proはアルミボディ、4aはガラス背面と素材が異なる(写真:筆者撮影)
Phone (4a) Proのカメラ周りのアップ。137個のminiLEDで時刻やアイコンを表示する「Glyphマトリックス」を搭載した(写真:筆者撮影)

カメラの方向性について黒住氏は「超巨大なセンサーを載せて一眼レフを超えるという発想ではない。普段の生活の中で、クリエイターでも満足できるカメラを目指している」と語った。デザインを犠牲にしてまでカメラを巨大化させることはしないという。全体のバランスを重視する考え方は、最上位モデルを出さずに普及価格帯を磨くという今年の戦略とも通じている。

Phone (4a) Proのカメラ画面。0.6倍から140倍まで切り替えられる(写真:筆者撮影)

両モデルとも30分で1日分の充電ができる急速充電に対応した。日本向けにeSIMとおサイフケータイも搭載している。話しかけるだけで天気予報や花粉情報などの簡易アプリを自作できる「Essential」というAI機能も備え、日本語に対応した。

「Essentialアプリ」のビルダー画面。日本語で指示を入力するとAIが簡易アプリを生成する。画面では花粉情報の表示を依頼したもの。現在はベータ版で提供されている(写真:筆者撮影)

直販のみから楽天、そしてauへ

「フェーズ2」のもう1つの柱が、日本での販路拡大だ。Nothingは当初、公式オンラインストアだけで日本に参入した。25年4月に楽天モバイルから「Phone (3a)」が発売されて初のキャリア端末となり、楽天モバイルでの取り扱い店舗は現在1000を超える。黒住氏によると、日本はNothingにとってインドに次ぐ上位市場の一角を占めており、キャリアと組んで本格的に販売体制を構築している市場は世界でも日本だけだという。

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【Phone (4a) Proは楽天モバイルの独占販売】

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