余計なひと言を口にしたばかりに、数年単位で恨みを買うことになり、しかも謝ることも許されない。
「同僚とのつきあい方」を間違えてしまった先に待っている恐ろしい現実を、感じていただけたことと思います。
こうした恐ろしい事態に陥りたくなければどうすればよいのか?
それには、情報です。
会社員生活で余計な火種をまきたくなければ、情報が最大の武器になるはずです。
「課長とヤマダさんは同期入社で犬猿の仲」「タナカさんとシミズさんはつきあっている」など、このレベルの情報は雑談や飲み会で、いとも簡単に入手できるものです。
会社には仕事をしに来ているわけですから、ムダ話も飲み会も業務に関係ないように思えます。しかし、実際には雑談や飲み会で情報を入手して落とし穴を回避しなければ、業務が円滑に進まないという現実があるのです。
雑談は話題によっては新たな危険を招く
では、情報を得ることを目的に、積極的に雑談をしたり、飲み会に参加したりすることにしましょう。
しかしミイラ取りがミイラにならないように、という点には注意すべきです。
雑談は、社内の情報を入手できたり、相手との心理的な距離を縮めるきっかけになったりしますが、選ぶ話題次第では新たな落とし穴に落ちる危険性もあるのです。
家族のこと、恋愛のこと、休日の過ごし方など、仲良くなったつもりで踏み込んだ質問が、相手にとっては「触れてほしくない領域」だった、ということは珍しくありません。
「ご家族はいらっしゃるんですか?」
「奥様は何か仕事をしていらっしゃるんですか?」
「この前の連休はどこに行かれたのですか?」
こうした質問は、悪気なく聞いている人がほとんどです。
しかし、何らかの事情を抱えている人にとっては、ちょっとしたひと言が強いストレスになります。
「未婚ですけど何か?」「妻は病気で入院中なんだよな……」「インドア派だからずっと家にいたけど、友だちいなくて悪かったな」など、ひそかに気分を害しているかもしれません。
結果として「あの人とはあまり話したくない」という印象だけが強く残ってしまうこともあります。
「最近、あの人の態度が前とちょっと違うな……」と感じたときには、すでに何かしらの虎の尾を踏んだあと、というケースも少なくありません。だからこそ、踏んでから考えるのではなく、踏んだらまずい情報を知っておくことが大切なのです。
