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能登半島のほぼ中央、石川県中部に位置する鹿島郡中能登町。ここに本社を置くのが、国内最大の合繊織物生産量を誇る丸井織物を中核とするマルオリグループだ。
丸井織物は、戦前の日本で人絹と羽二重の生産がピークを迎えた1937年に前身企業が設立され、2023年に持ち株会社制へ移行した。東レなど大手メーカーを通じた委託生産を行う祖業の織物事業がグループの主力だが、商社ビジネスや、ITを活用したBtoCのデジタルプリント事業なども収益柱になっている。
ビジネス転換を支援
そんなマルオリグループが、中堅企業コンサルティングを得意とするタナベコンサルティングから本格的に経営コンサルを受け始めたのは12年ごろだ。当時、売上高が100億円に満たなかった丸井織物は、100億円を目指す中期経営計画を策定。それから約5年ごとに新たな中計を策定するプロセスで継続的な支援を受けている。
「国内繊維産業の縮小で売上高が頭打ちとなり、従来の委託加工中心のビジネスモデルから自社開発・自社販売型のビジネスへ転換する必要があった。IT事業の立ち上げやM&Aを駆使した多角化においても、タナベの経営支援が生きた」と宮本智行社長は語る。
タナベコンサルは、次世代役員クラスの育成を目的とするジュニアボードの構築にも関わった。
「従来のマルオリグループは、現会長(宮本徹氏)の強力なトップダウンで意思決定が行われていたため、若手たちに経営に対する強い当事者意識と責任感を持たせることが狙いだった」と、宮本社長は振り返る。ジュニアボードに若い社員や中堅幹部を参画させ、経営全般やビジョンについて役員と同じように討議させる。タナベコンサルは、本プロジェクトの導入・運営を支援している。
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【「成長の壁」を乗り越える独自メソッド】
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