新しい体験をする際に、大衆受けを気にしたり、周囲の人々からの賛同を得たりする必要はない。むしろ、自分色が強く出るような、自分の価値観を強く反映した体験を積み重ねたほうが、より自分らしい学びと価値の創出につながる。
例えば、投資銀行の金融証券研究所を退職して、スペインに留学する際は、周囲の人間には共感されなかった。また留学後、イスラエルで現地のテック企業で働くことを決めた際も、周りの人々には理解不可能な選択肢であった。
アートを始めたいと考えたときも、なぜか多くの人は私が貧乏になることを心配していた。
それはどの体験もメジャーな選択ではないし、大半の人にとっては理解に苦しむ選択であったからだ。しかし、1つひとつの体験から学ぶことは非常に多く、自分の人生においてどれも価値ある体験となった。
自分の価値観に忠実に決断した結果、どれもニッチな体験となった。
もちろん、実際に体験する前は、どういった体験になるかは想像もできなかった。結果として、これらのニッチな体験が掛け合わさることで、独自の視点やモノの見方ができるようになり、そこからユニークな価値が生まれるようになった。
他にない視点は体験から生まれる
知識はテクノロジーを活用すればいくらでも手に入る。しかし、他の人にない視点や点のつなぎ方は、体験からの学びを通して創り上げるしかない。
多くのイノベーションや変革は、ただ点を足すのではなく、減らしたりつなぎ直したりすることで生まれる。始めから表面的なリターンを狙った体験をするのではなく、自分の関心や興味にフィットした体験を選び、その体験から得た学びを別の体験にどう活かせるかを考えよう。
別の体験に活かすというのは、バラバラのブロックをつなげていくような作業だ。体験同士をつなぐには、つながりの強さとバランスの2点がポイントになる。
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【つながりの強さとは?】
