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中東情勢急変で再評価された短波によるNHKの国際放送/だが台湾の放送局と混信、受信困難というトラブルを招いた訳

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短波によるNHKの国際放送は中東情勢の急変における情報提供で評価されたが……(写真:show999/PIXTA)

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アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃による情勢の急変で、イランをはじめ中東現地ではインターネット回線が切断されるなどして通信接続が困難な状況に陥った。そのため2026年3月1日、NHKは中東向け短波帯ラジオを24時間放送に拡大するなど、情報発信に努めた。

一方、外務省の海外安全情報サイトでは海外渡航・滞在の際には短波ラジオを持参することを推奨していたが、今回改めて、気軽に持ち運びできる短波ラジオが再評価されている。

そのような中、NHKによる放送時間改編によって台湾の公共放送であるRTI台湾国際放送の日本語番組と周波数と放送時間が重なってしまい、日本国内で混信するという事態が発生してしまった。本来、国家や国際機関により管理される電波・周波数が混信の原因となったこと、また正式に国交のない日台間での問題はどのように解決されたのか。

短波とは何か

まず短波(HF)とは何か。短波という電波の周波数帯は、無線工学的に言えば3メガヘルツから30メガヘルツに該当する。ただ、日本の総務省では短波帯を4メガヘルツから26.175メガヘルツと「省令」で定義している。ここでは無線工学の定義で話を進めたい。

そのため、AMラジオ放送の中波(MF)とFMラジオ放送の極短波(VHF)の間の周波数帯ということになる。その電波は地上から約100~800キロメートルにある「電離層」と地表を反射して遠くまで到達できる。

放送衛星やインターネットが発達する以前は、短波は国際的通信のメインストリームともいえる存在だった。1970~80年代には、短波放送受信をメインとしたさまざまな価格帯のラジオも電機メーカーが製造・販売していた。

しかし周波数それ自身や昼夜、季節、太陽の黒点の周期といったさまざまな現象に左右されやすく、時には磁気嵐で通信不能に陥ることもある。そのためアマチュア無線やBCL(ブロードキャスティングリスナー、またはSWL=ショートウェーブリスナー/短波受信家とも言う)は現在も愛好家たちの間で活用されてはいるが、一般的には短波帯は縁の遠い存在となってしまった。

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【トラブルの程度は?】

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