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「シンプル・イズ・ベストを極めた軽快ネイキッド」ドゥカティ新型「モンスター」無駄を省いた先にある本質的価値

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ドゥカティの新型「モンスター」。現在国内での先行予約受付中で価格は166万2000円~(写真:DUCATI)
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スリムに絞り込まれたシートは足着き性を高めつつ、マシンとの一体感を強化。シート高は欧州仕様で815mm、日本仕様はローシート&ローサスペンションで775mmに設定(写真:DUCATI)
こちらはローシート&ローサスペンションが組み込まれた日本仕様。ゆとりのあるライポジで見てのとおり、足着きの良さは抜群だ。ライダーは身長179cm、体重73kg(写真:DUCATI)

ライディングポジションも扱いやすさに貢献している。ハンドルとステップの位置関係が自然で、上体が軽く前傾したリラックスできる姿勢に収まる。ちなみに日本向けには、標準のシート高815mmに対し、最大で40mm低くなるローシート&ローサスペンション仕様(775mm)が用意されているのもポイントだ。

その日本仕様にも試乗してみたがハンドリングは自然で、ローダウンにありがちなサスペンションの動きのネガも感じられなかった。むしろ足着きが大幅に良くなることで安心感が増し、とくにストップ&ゴーが多い日本の市街地などでは大きなメリットになると思う。

ライダーが主役の時間を引き出してくれる

新型パニガーレV2系エンジンの採用により従来型より単体で5.9kgも軽量化。最高出力111psは従来同等レベルだが、IVT(インテーク可変バルブ・タイミング)機構により4000〜10000rpmで最大トルクの80%以上を発生するなど、扱いやすさと高性能を両立(写真:DUCATI)
縦2本出しマフラーは従来モデルを踏襲しつつデザインを刷新。主張しすぎないシンプルさが軽快なスタイルを引き立てる。Vツインらしい鼓動感と心地よいサウンドが魅力(写真:DUCATI)

エンジンは昨年鮮烈なデビューを果たしたパニガーレV2直系の新世代ユニット。吸気可変タイミング機構IVTを備え、9000rpmで111psを発揮する。だが、このエンジンの本質はピークパワーではない。4000〜10000rpmという広いレンジで最大トルクの80%以上を維持するその特性にこそ価値がある。どこからでもスッと力が立ち上がり、どこまでも自然にまわっていく。

市街地では、その恩恵がダイレクトに伝わってきた。発進から低中速域までのつながりが滑らかで、スロットル操作に対する反応もじつに穏やか。ギア選択に神経質になる必要もなく、自然体のまま流れに乗れる。ハイウェイに入ると、その“余裕”がさらに際立つ。111psというスペック以上に、実用域での厚みが利いていて、追い越し加速もスムーズ。エンジンは終始落ち着いていて振動も少ない。長距離でも疲れにくく、かつてのドゥカティにあった“扱いづらさ”はすでに過去のものだと実感する。

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【ワインディングでの軽やかな旋回性能】

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