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ペルシャ湾内の複数のタンカーがホルムズ海峡到達前にUターン、イランの開放宣言あっても混乱

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(写真:ブルームバーグ)

ホルムズ海峡の通過を試みていると見られていたペルシャ湾内の複数のタンカーが引き返した。イランは同海峡の開放を宣言したが、その約束が守られるかどうかを船主や石油トレーダーが見極めようとする中、混乱が続いている。

18日の早い時間に、ギリシャ籍とインド籍のタンカー5隻がホルムズ海峡方向への航行を停止した。イランのアラグチ外相は17日、同海峡が今や商船の航行に「完全に開放されている」とXに投稿したが、その後、イランのファルス通信は、米海軍による海上封鎖が継続される場合は停戦合意違反と見なされ、海峡の封鎖は続くと報じた。

原油を積載したギリシャおよびインドのタンカーは、ドバイ沖からホルムズ海峡に向けて北東へ航行していたが、18日午前に引き返し始めた。一部は現在、引き返した地点からそれほど遠くないイランのゲシュム島付近に停泊している。また、6隻目のタンカーは数時間にわたり位置信号を送信していない。

ギリシャ籍とインド籍のタンカー5隻はホルムズ海峡方向への航行を停止。別のインド籍タンカー1隻(黄)は数時間にわたり位置信号を送信していないSource: Bloomberg

これら6隻は、17日遅くの発表後にホルムズ海峡に接近し、動向が注目されていた船舶グループの一部だった。これらの船舶は、中東紛争でペルシャ湾内に足止めされている。

6隻は合計で約830万バレルの非イラン産原油を積載しており、通過に成功していれば、開戦以降のペルシャ湾からの1日当たりの原油出荷量としては最大となっていた可能性がある。

ブルームバーグ・ニュースは、これらタンカーのUターンが通航断念によるものか、複数の船舶が海峡に一斉に向かったことで何らかの通航規制が行われた結果なのか、現時点で確認できていない。原油を積載したこれらタンカーが引き返してから間もなく、3隻の液化石油ガス(LPG)運搬船と1隻の石油製品タンカーが同様のルートで東へ向かい、現在はオマーン湾へと進んでいるのが確認されている。

事情に詳しい複数の関係者によると、ペルシャ湾内にとどまっている船舶を保有する船主らは、通航には引き続きイラン海軍の許可が必要だと警告する無線放送を17日遅くに聴いたと報告している。

ブルームバーグは6隻のタンカーの船主および管理会社に電子メールを送ったが、通常の営業時間外のため、すぐには返答は得られなかった。

著者:Weilun Soon

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