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ホルムズ海峡危機救うか「アラビアの鉄道」の潜在力 航空網混乱で「特別列車」運行、貨物新路線も登場

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etihad rail passenger train エティハドレール旅客列車
UAE(アラブ首長国連邦)の鉄道「エティハド・レール」の旅客列車(写真: Abdulkarim/gettyimages)
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ただ、アメリカによるホルムズ海峡の「逆封鎖」など、湾岸地域の海上輸送の先行きが見通せない中、海上輸送に集中していた物流の一部を内陸へと分散させるルートができたことは意味がある。コンテナ貨物を陸路へ振り分けることで、港湾や海上輸送の負荷を間接的に緩和しうる。

1908年に開通したヒジャーズ鉄道が巡礼と軍事輸送を担う路線であったのに対し、2010年代に整備が進んだ南北鉄道は、サウジ国内の鉱物資源を港湾へと輸送するための路線として建設された。アラビア半島における鉄道は、100年の間にその役割を大きく変えてきた。

アラビア半島で鉄道の役割は増すか?

第一次世界大戦下では補給路として機能した鉄道が破壊されたが、現在は再び物流インフラとして再構築が進んでいる。湾岸から内陸、さらに紅海側へと接続されつつある鉄道網は、ペルシャ湾岸と紅海側を陸路で結ぶことで、ホルムズ海峡を通過しない輸送経路の一部を担う構造を持ち始めている。

かつてオスマン帝国が敷設し、第一次世界大戦中に「アラビアのロレンス」が破壊した「ヒジャーズ鉄道」の機関車(写真:Westend61/gettyimages)

ペルシャ湾岸の情勢が不安定化し、今後も海上輸送をめぐる不安が続きそうな中、これからアラビア半島で鉄道が担う役割が増すかもしれない。

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