東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

好待遇だったはずだが…伝説的テレビマンが「"59歳"で局を去った」ワケ 大阪市立大学→読売テレビ→定年目前で退職

6分で読める
西田二郎
定年直前に読売テレビを退職した西田二郎さんに、生き方と仕事観を聞いた(写真:西田二郎さん提供)
2/4 PAGES
入社2〜5年目頃の西田二郎さん(写真:西田二郎さん提供)

就職活動も、主体的に始めたわけではなかった。早稲田大学に進んだ友人に呼び出され、新宿区・高田馬場の居酒屋で向かい合った。

「お前、就職どうすんねん」

そう聞かれ、「不動産とかちゃうかな」と答えた。

「世の中の流れで、みんながええ言うやつに、そのまんま乗っかってるだけちゃうか。浅はかや」

一蹴された。それまで、自分の将来を真剣に考えていなかったことに気づかされる。そこから、就職面接を手当たり次第に受けていった。

そんな折、大学の教授に呼び出された。以前、送別会で司会を務め、場を盛り上げたことがあった。その姿を見て、「西田、良かったなあ」と声をかけてくれた教授だった。

会うなり言われた。「お前、どない考えてんねん」。

就職のことだった。

「お前みたいなええ加減が、“実”のある仕事ができるわけない。お前は“虚業”の人間や。東京の放送局を受けてみい。いきいき働ける。お前にぴったりや」

ここでの“虚業”という言葉は、人に笑いをもたらすような仕事と、そのあいだに立つ人を指す。だが、当時のテレビ局は激務だった。土日も休みがないほど働く。

「僕は嫌です」

紹介の話もあったが、その場では断った。それでも、「お前にぴったりや」という言葉だけが、頭の片隅に残った。

正しさを証明するために受けた読売テレビの面接

現在の西田さん(写真:筆者撮影)

しばらくして、夜中に別の友人から電話がかかってきた。大学の仲間だった。読売テレビの入社面接を翌日に控え、模擬面接の練習をしてほしいと頼まれる。

次ページが続きます:
【面白い素人さんが出る番組を作れば、チャンネルの個性にもなる】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象