海外データ放題はプランによって月当たりの上限日数が異なる。ペイトク2とテイガク無制限は最大31日だが、既存のペイトクやメリハリ無制限+では最大5日、小容量プランでは最大3日にとどまる。上位プランほど手厚くなる設計で、ソフトバンクブランドへの移行を促す狙いが見える。
値下げ競争は終わった
20年の菅政権による値下げ要請で各社の収益は縮小した。そこから6年、KDDIとソフトバンクが既存プランの一律値上げに踏み切った。ソフトバンクは1年粘った末に、結局はKDDIの成功パターンに乗った。付加価値の構成も手法もほぼ同じだ。独自色はLINE・PayPayの衛星対応だが、それも全キャリアのユーザーに開放される。
寺尾専務は「ヨーロッパに行ってみるとネットワークが悪くなっていると感じる。投資を続けてきた韓国や中国とは違う世界だ」と語った。値上げの原資をネットワーク投資に回さなければ、品質はすぐに劣化するという危機感がある。
同じ理屈でいえば、NTTドコモにも値上げの圧力がかかる。ただしドコモは新プランでの値上げにとどまり、既存プランには手をつけていない。ネットワーク品質への不満が根強く、一律値上げはリスクが大きい。楽天モバイルは低価格路線を維持している。値下げ競争の時代は終わったが、次の競争軸はまだ定まっていない。
