冒頭のヒルズ族は、東大卒で外資系金融を経て起業した有名人だったという。愛車はフェラーリ。麻美さん的には申し分のないスペックである。しかし、彼は数カ月ぶりに会えて高級ホテルで一緒に宿泊しても、翌朝には次の用事にさっさと出かけてしまう。
「丸1日一緒にいられたことは一度もなく、勝手にドバイに引っ越してしまったので別れました。私みたいな女が他に何人もいるので困らないのだと思います」
書生風の黒髪・色白男性と3年間の不倫
そのうちに麻美さんは勤続10年の会社で不倫をしてしまう。相手は、同い年の男性社員だった。
「仕事がすごくできる人で、しかも黒髪色白の書生風な外見がめちゃ好みだったんです。まめにケーキをくれたりして好きになってしまい、3年も続いてしまいました」
その男性は他の女性従業員にも手を出していて、会社で大問題となり、没収されたPCの履歴から麻美さんとの関係も発覚。麻美さんは被害者扱いされることにいたたまれなくなり、退職を選んだ。
「お前は2号になるのがちょうどいい」
「さすがに母にも報告しました。何と言ったと思います? 『お前はその男の2号(妾)になるぐらいがちょうどいい。そうでもしなかったら、いずれ変な男に殺されて大阪湾に沈められる運命だから』。無茶苦茶ですよね。この人は私の幸せを望んでいない、愛されなくて構わない、とようやく思い至りました」
そして、事業で成功していた母親が所有するマンション住まいもやめることを決意。京都のシェアハウスに身を寄せ、母親とは違った意味でエネルギッシュな女性の大家と出会う。
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【紹介されたのが、麻美さんの好みど真ん中な文則さん】
