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AIがすでにアナリストを凌駕した現在…やはり「オルカン」こそが長期投資の"最強の防御"になる必然

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急速なAIの進化によりオルカンの強みが増しているという(写真:タカス/PIXTA)
  • 代田 秀雄 三菱UFJアセットマネジメント前常務、シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズ代表
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さらに、こうした分散型ファンドは、先進国から新興国まで幅広く株式を組み入れることで、世界の成長をまるごと取り込みつつ、特定の国や銘柄に過度に依存しないバランスを保つことができます。

世界分散こそ「最強の防御」である

オルカンの他にも、世界分散が可能な商品はあります。

代表的な例が、米国バンガード社が提供するVTです。VTは世界中の株式市場をほぼ網羅し、運用コストが低く透明性が高いことから、長期保有に向いた商品として、全世界で広く利用されています。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動した投資成果を目指しており、同インデックスは全世界の大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを測定し、先進国や新興国市場を含む約47カ国の約8000銘柄で構成されています。

オルカンが大型株と中型株を対象としたMSCI ACWIで構成されているのとは、銘柄数や投資対象が微妙に違うわけです。

オルカンに限らず、「全世界株式」を対象とする場合、ベンチマークとなる「指数」は、指数提供会社の独自の構築プロセスによって、定期的に投資する国も銘柄も見直されています。

よく「オルカンは米国の投資比率が6割前後と高く、偏っているのではないか」などといわれることがあります。しかし、指数自体は恣意性をできるだけ排し、市場の姿を極力忠実に反映するように構築されているものです。

今後、30年、40年先も米国が世界経済の中心的な存在かどうかは誰にもわかりません。もしかすると、世界のどこか別の国が、米国に代わり世界経済の中心になっているかもしれません。

そのとき、オルカンの投資対象はその国の比率が高くなり、それに続く国々も今のメンバーとはガラリと変わっているということもあるでしょう。

しかし、そのときの全世界株式の正解は、その指数にあるわけですから、私たちは静かに投資を続けていけばいいだけなのです。

長期投資において重要なのは、未来を当てることではなく、どんな変化があっても淡々と続けられる状態をつくることです。

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【「続けられる投資」の土台となる】

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