「とりあえず考えてみて」と言われてPCの前で30分フリーズ! AIにもうまく指示が出せない人に足りないもの

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先輩が手渡してきたのは、手書きのメモ1枚。

「ちょっと考えてみたんだけど、こんな感じで進めればいいんじゃないかな?」

その一言とともに。

手書きとはいえ、メモにはほぼ完成イメージができあがっていました。

「なんでこんなに早くできるんだ」

内心、強いショックを受けました。

「仕事の構造」とは何か

先輩との違いは、作業の速さではありませんでした。最新のITツールを使いこなすスキルでも、豊富な経験年数でもありませんでした。

長年の観察と試行錯誤の末にたどり着いた結論は、「仕事の構造を知っているかどうか」でした。

すべての仕事は、次の方程式で成り立っています。

現状 × 打ち手 = 期待する成果
図「仕事の構造方程式」
出所:『たたき台の教科書』

この方程式を知っているかどうかが、仕事に取り組む速さと質を決定的に分けます。

「とりあえず考えてみて」と言われてフリーズしてしまう人は、この構造が頭に入っていないまま、とにかく何かを作ろうとしています。だから「何から始めればいいかわからない」状態に陥るのです。

一方、この構造を知っている人は「今の状況はどうなっているか(現状)」「どんな成果を目指すのか(期待する成果)」「そのためにどんな手を打てるか(打ち手)」という順番で考えを整理していきます。手書きのメモ1枚でも、この構造に沿って考えられていれば、それが立派な「たたき台」になります。

「とりあえず考えてみて」と言われてフリーズしてしまうのには、大きく3つのパターンがあります。

パターン1:仕事のゴールが不明確

多くの人は「とりあえず資料を作らなければ」と考えた瞬間から、すぐ作業に取りかかろうとします。しかし、たたき台を作ることの本当の目的は「期待する成果につながる打ち手を決めること」です。ゴールを確認せずに動き出すから、途中で「何を作っているのかわからない」状態になります。

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