見直す理由は2つある。1つは定年を迎える社員の増加。日立では今後10年で約8700人が定年を迎える見込みだ。
もう1つはシニア世代が持つスキルや経験、知識を次世代につなげていく必要性。例えば、原子力事業では原子力発電所の再稼働機運が高まる一方で、「(運転の)空白期間が長くあったため、再稼働に関わる人材が長く(原発に)触れていない事実がある」(瀧本氏)。
こうした状況下、シニア社員のモチベーションアップが不可欠とみて、春闘交渉前から処遇見直しの議論を行ってきたという。
三菱電機や三菱UFJも見直し
シニア社員の処遇を見直すのは日立に限ったことではない。広島銀行は今年4月から、60歳以上の再雇用者の賃金を平均で24%引き上げることを発表している。
