男性の家事・育児参加は進んだが…夫の疑問「なぜ妻は効率が悪いのか?」に潜むズレ《終わらぬ子育てのタイパ議論》

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一方で、母親は宿題の内容を確認し、書き直しに付き合い、翌日の準備を一緒に整え、子どもが自らできるようになるため、手を貸し、急かさず見守っているのかもしれない。

こうした時間は、片方から見れば「非効率」に映るかもしれない。しかし、それは本当に削ってよい時間なのだろうか。

「早く終わること」が正解とは限らない

私は、家庭のケア労働にビジネスの生産性の物差しをそのまま持ち込むと、うまくいかなくなることが多いと考えている。仕事であれば、短時間で成果を出すことが評価につながりやすい。だが、家庭で行われていることの多くは、「早く終わること」が目的ではない。

子どもが安心して眠れること。翌日を不安なく迎えられること。家族全員が元気に明日からの保育園や学校や職場に向かえること。その状態を維持することこそ、家庭の営みの本質である。

本来、家事育児のやり方や時間のかけ方は、誰かが「正しい・間違っている」や「効率がいい・悪い」という単純な話ではないのだ。手をかけるほど時間はかかる。けれども、その時間があるからこそ、子どもが安心して翌日を迎えられることもある。

逆に、ある程度割り切ることで、家庭全体が回ることもある。にもかかわらず、家庭ではしばしば「予定どおり終わること」が良しとされる。だが、その価値観で家庭内の営みを測ろうとすると、大事なものがこぼれ落ちることもある。

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