米国のXユーザーが、ネットに残る数少ない秘境ともいえる「日本のX文化」に熱視線を送る理由とは?

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ビア氏が「史上最大の文化交流」と呼んだ現象が、このまま続くことを期待したい。バーベキューのミームに隠れがちだが、AI翻訳の重要性は大きい。異なる言語を話すユーザー同士が、それぞれの言語のままほぼリアルタイムで意思疎通し、理解し合えるようになりつつある。

「言語の壁を越えたインターネット」への第一歩であり、人々の交流の在り方を根本から変えるかもしれない。XのAIアシスタント「Grok」の翻訳には依然として誤りもあり、最近では高市早苗首相を野田佳彦元首相と誤訳し、日本のユーザーを困惑させたが、こうした間違いは例外になりつつある。

もろ刃の剣

もっとも、言語の壁がなくなることは、もろ刃の剣だ。日本のツイッターは文化戦争や海外ボットによる操作からある程度守られてきたことで、政治的言説は比較的健全に保たれてきた。

しかし、すでに2月の総選挙が海外からの影響工作の標的となっており、高品質な翻訳のコストがゼロに近づくにつれ、リスクは一段と高まる。

さらに、オンラインコミュニティーに外部から大量の新規参加者が流入すること自体のリスクもある。古参のネットユーザーは「エターナルセプテンバー(永遠の9月)」と呼ばれる現象を知っている。それは、初期のインターネットに新規利用者が絶え間なく流入し、一部の人々から見て、ネットカルチャーの質が損なわれた転換点だ。

1990年代前半のネットに戻りたいわけではないが、テクノロジーの進歩にもかかわらず、10年以上前の方が居心地が良かったと感じる人は少なくない。日本のXがより広いネット空間と接続されることで「劣化」が進むかもしれない。

グリル料理への共通の愛は、少なくとも一時的に世界を身近なものにした。しかし同時に、インターネットの一角を希少なまま保つことを難しくした可能性もある。

(リーディー・ガロウド氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストで、日本と韓国、北朝鮮を担当しています。以前は北アジアのブレーキングニュースチームを率い、東京支局の副支局長でした。このコラムの内容は個人の意見で、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません) 

著者:リーディー・ガロウド

ブルームバーグ
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