スーパーマリオ、新作映画がまさかの赤点…大人気なのに低評価となっているそのワケとは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ユーザーレビューはMetacriticが10点中7.8点となかなかで、Rotten Tomatoesは支持率が90%とかなり好評である(いずれも記事執筆時点のスコア)。実は、前作も似たような状況であった。批評家受けは悪いが、ユーザーに受けるタイプの作品なのである。

当然ながら批評家・メディアの着眼点と、一般ユーザーが見るところは違う。

たとえばメディアレビューでは『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の問題点として、見た目は派手なものの中身のなさ、つまり脚本の弱さやテーマのなさが指摘されている。

しかしマリオのゲームを遊んだことのある人からすれば、これは奇妙な話でもある。そもそもマリオのゲームは多くがアクションゲームであり、ストーリーなんてあってないようなものである。

『スーパーマリオワールド』の導入
『スーパーマリオワールド』の導入。そもそもストーリーはこの4行で済むのだ(画像は任天堂公式Youtubeよりキャプチャー)

せいぜいクッパやそれに類する悪者が何か困ったことをしでかし、それをマリオたちが解決しようとする、という展開になる。これは物語として描かれているのではなく、プレイヤーに「ゲームを先に進めてね」と伝え、基本的なモチベーションを与えているに過ぎない。

任天堂のビデオゲーム作品は、ゲームデザイン(遊びの仕組み)で楽しませるケースが多い。キャラクターやストーリーはそれに付随するものなのだ。

ゆえにマリオの作品として考えると、筋の通ったストーリーやなんらかのテーマを求めるほうが筋違いといえる。ただ、芸術批評の場においては、社会問題に切り込んだほうがより高く評価されるべきといった価値観もあるようだし、ビデオゲームの映画化作品に関する見方が異なるのだろう。

少なくとも前作は「マリオの映画化」として成功

前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は批評家の評価がもう少し高かった
ちなみに前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は批評家の評価がもう少し高かった(画像は任天堂公式サイトより)

前作にあたる『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』はまるでアトラクションのような映画だった。

マリオやルイージといったおなじみのキャラクターをはじめ、さまざまな作品のマイナーなやつらも出てくる。ゲームで馴染みのあるシチュエーション、ゲームを遊びながら耳にこびりついた音楽が流れてくる。

次ページ前作はゲームを追体験するような仕掛けで成功
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事