「自分の長所を見つけよう」は効果ない?自己肯定感を高めようとする人の"落とし穴"

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ところが、そのようにがんばっても、それだけでは十分な効果が出ないことがあります。なぜなら自己肯定感が低い原因は、私たちの意識的な努力では届かない無意識の領域にある場合もあるからです。意識的な努力だけでは、自己肯定感が低い原因が解決しないこともあるのです。

このことは、「過去のネガティブなことは考えないようにしよう」という努力についても当てはまります。そのことについて詳しく見てみましょう。

⑥過去のことは考えないようにする

過去の苦しかったことについてくよくよと考えても、建設的ではなく前にも進みません。ですから、過去の苦しい経験について「あれは過去のことで、もう関係ない」「過去のことは考えないようにしよう」「未来だけを見て生きよう」と心がける人は多いと思います。

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ところがそう努めても、心の奥には過去の苦しい経験や心の痛みは残っています。そして今もそのことに影響されているし、これからも影響され続けることがあります。過去の痛みが、怒り、憎しみ、心の重荷、軽蔑心、罪悪感、劣等感、絶望感などの原因になっていることもあるのです。

必要なことは、過去の苦しい経験についてくよくよ、ぐるぐると考えるのではなく、その経験に直面し、苦しみを癒して変えることです。ただ、自分一人でそれをしようとしても難しいことも多いものです。ですから、プロのカウンセラー(心理療法家)などの助けを使って行うと有益です。

古宮 昇

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米国・メリーランド州立フロストバーグ大学大学院カウンセリング心理学大学院修士課程主席卒業。米国・州立ミズーリ大学コロンビア校より心理学博士号(PhD.inPsychology)取得。米国にて、州立カウンセリングセンター子ども課で常勤心理士、病院精神科で心理士として勤務する。

また、州立ミズーリ大学コロンビア校心理学部で教鞭を執る。日本に帰国し、大阪経済大学人間科学部(臨床心理士養成第一種指定校大学院・公認心理師大学院)教授、ニュージーランド国立オークランド工科大学心理療法学大学院客員教授、および心療内科医院でカウンセラー、(NPO)ストレス・カウンセリング・センターで開業カウンセラーなどを経て、現在は神戸市にてカウンセリング・ルーム輝の代表を務める。著書は『プロカウンセラーが教えるはじめての傾聴術』(ナツメ社)、『一生使える!プロカウンセラーの傾聴の基本』(総合法令出版)など32冊。

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