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エタノールから「持続可能な航空燃料へ」ATJ商業化で脱炭素に道筋つけたランザジェットの挑戦

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アメリカ・ジョージア州で稼働したランザジェットのATJプラント (写真:ランザジェット)

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2025年11月、アメリカ・ランザジェット(LanzaJet)社が同国ジョージア州で稼働させた製油所は、航空燃料の歴史に新たな1ページを記すことになった。同社が手がけるATJ(Alcohol-to-Jet)技術によるSAF(持続可能な航空燃料)の商業規模での生産に世界で初めて成功したのだ。ATJとは、エタノールから航空燃料へ転換するプロセス・技術を指す。

SAFの需要増に応える技術

SAFの製造技術は複数あるが、ATJの商業化は長らく難しいとされてきた。その壁を破ったのが08年に設立され、一貫して技術開発を続けてきたランザジェットだ。

ランザジェットの発足は、親会社ランザテックの研究開発にさかのぼる。10年にATJ技術の開発を始め、2020年には事業を分離して独立した企業となった。

東洋経済などメディアと業界関係者とのミーティングで、同社のジミー・サマルツィスCEO(最高経営責任者)は、「われわれの設立目的はATJを確立することだった。エタノールの分子を転換し、航空燃料やディーゼルオイルを生み出す技術を商業レベルに引き上げることが使命だった」と振り返る。

それまでアメリカ・エネルギー省(DOE)や関連研究所との協働を重ね、ラボ→パイロット→実証プラントを経て25年11月、世界初の商業プラント「Freedom Pines Fuels」が稼働した。

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