「お相手にときめかない」38歳女子の"遠すぎる春"…条件で選ぶ男性にはたして「恋愛感情」を持てるか? 婚活現場のリアル

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「彼女と家庭を築いても、支え合う関係が築けない」

「僕自身よりも、僕にまつわる条件を見ている」

「長い人生を一緒に生きていく将来像が見えにくい」

私はよしえに言った。

「男性の年収を見るのは、悪いことではありません。でも、お相手は“自分と一緒に家庭生活を築く人”を探しています。結婚生活に安心を求めるなら、まずは相手に安心感を与える必要がありますよ」

この言葉が彼女に届いたか届かなかったかは定かではないが、よしえは、相変わらず高年収の男性にばかり申し込みをかけ続けている。

婚活で恋愛感情は湧くのか?

婚活の現場で見えてくるのは、「相手を好きになれない人」が増えているというよりも、「好きになるプロセスがわからなくなっている人」が増えているという現実だ。

えつこは「ドキドキしない」ことを理由に決断できないでいる。みゆは「尊敬できない」と感じた瞬間に気持ちを閉じてしまう。

よしえは“安心できる条件”を優先していることを相手に見透かされてしまうのだが、それでも本人は、「自分のほうも相手を好きになれなかった」と、自分を納得させている。

婚活は、合理性に満ちた出会いの方法だ。条件は可視化され、比較も容易。だからこそ人は「間違えない選択」をしようとする。

一方で、恋愛感情とは本来、きわめて非合理的なものだ。最初から確信があるわけでも、完璧な納得があるわけでもない。むしろ、小さな違和感や迷いを含みながら、時間を共有する中で徐々に気持ちが育まれ、恋愛感情が色濃くなっていく。その感情のいびつさが、相手を好きだという気持ちに拍車をかけることもある。

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結婚とは、完成された相手を見つけることではなく、未完成な関係を育てていく営みなのだ。

したがって、婚活において必要なのは、強いときめきでも完璧な条件でもない。「この人となら、少しずつ理解を深めていけそうか」という視点ではないだろうか。

恋愛感情は探し当てるものではなく、関係を築いていく中であとから生まれるものだという気持ちで、婚活に取り組んでほしい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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