「穏やかで誠実な男性だと思いました。ただ、仕事への情熱とか気概が感じられない。会話は当たり障りのない話題が中心で、私が仕事の話をすると、『すごいですね』と感心するばかりで、自分の考えや価値観を語ることがない。『僕は平凡な公務員ですから』と口癖のように言うんです」
そして、3回目のカフェデートでは沈黙が増え、帰宅後、彼女の中で気持ちは固まった。
「いい人だとは思う。でも、尊敬やときめきがない。この先も生まれないだろう」
そうして、交際終了を申し出た。その後、みゆはこう漏らした。
「もう申し込みをしたいと思える相手が見つかりません。私が好きになれる男性って、本当に現れるのでしょうか?」
ハイスペックと結婚したいが
よしえ(38歳・仮名)は、控えめな話し方と柔らかな雰囲気を持つ、いわゆる“清楚系の美人”だ。第一印象は非常に良く、実際にプロフィール公開後は申し込みも一定数届いた。
しかし、彼女自身が申し込みを受諾したり、自ら申し込みをしたりする相手には、はっきりとした共通点があった。年収900万円以上の男性に限定していたのだ。
現在、よしえは契約社員として働き、年収は約320万円ほど。
「契約社員に将来の保証がない。だから、収入の安定した男性と結婚して、安心できる生活を送りたいんです」
入会面談のときにこう言い、40代の経営者、医師、外資系勤務の男性など、ハイスペック層ばかりとお見合いをしていた。
たくさんのお見合いは組めなかったが、見た目が美人で、受け答えも丁寧なため、お見合い後は仮交際に進むことも多かった。しかし、数回のデートを重ねると、男性側から交際終了の連絡がきてしまう。
相手から交際終了が届くと、よしえは決まってこう言った。
「私も交際終了を出そうと思っていたところだったので、よかったです。なんかお会いしていても、ピンと来なかったんです」
さらに、断られることが続いていくと、こんなことを口にした。
「婚活の出会いって難しいですね。お付き合いしていても、私がお相手を好きになる感情が湧かない。それに、年収のある方ってみなさんどこか上から目線な物言いをしますし」
よしえは、「お付き合いしても、自分の気持ちが育たない」と感じているようだったが、実際は先に男性側から断られている。男性たちは「できれば家庭に入りたい。結婚して仕事は続けるけれど、男性の稼ぎで生活したい」というよしえに対して、こんなふうに思っていたのだろう。



















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