中国のテック大手であるアリババや人型ロボットのユニツリー、AI開発のディープシークなどハイテク中国を代表する企業が集積する浙江省杭州市において、近隣企業の勢いに負けず劣らず急成長しているロボティクス企業がRoboCT(程天科技、以下ロボCT)。同社が手がけるのは、人間が装着するウェアラブルなロボットだ。
ユニツリーが開発するような人型ロボットが人間の仕事を外部から補助するミッションを持っているとすれば、ロボCTが開発する外骨格ロボットのミッションは、人間の行動を内部から補助することだ。
主力のUGO(ユーゴ―)シリーズは、下肢に障害を持つ患者の歩行リハビリを支援するロボットで、モーターの力で歩行をアシストする。中国全土で約700か所の病院、介護施設やリハビリ施設を含めれば1400カ所で採用されている。
富士山で登山者向けレンタル
重厚なUGOに対し、スリムな造りで一般消費者向けに開発されたのがGoGo(ゴーゴー)シリーズだ。階段の昇り降りや起立・着席のサポート、歩行時の振り出しアシストなど5モードが搭載され、高齢者の外出や登山、ハイキングなどで使われる。
昨夏は日本の富士山で登山者向けレンタル事業が試験的に実施された。2026年1月、世界最大級のテクノロジー見本市CES(米・ラスベガス)では、重さわずか2.3㎏の超軽量モデルが発表されている。
未上場企業のため業績は非公開だが、共同創業者の張継宇氏(36)によると、25年度の売上高は1億元(約23億円)。24年度は5000万元で、13年の創業以来40~50%のペースで成長を続けているという。
外骨格ロボットは日本のサイバーダインやイスラエルのライフワード、アメリカのエクソ・バイオニクスなどが先行している。とくにサイバーダインの装着ロボット「HAL」には、脳が発する信号で人間の意思を読み取る技術が備わる。ロボCTも筋肉の動きから人間の意思を感知する技術を持つが、脳の信号を読み取る技術はサイバーダインに後れを取る。
サイバーダインの技術水準に追いつくべく、ロボCTは26年初頭、新たな資金調達を実施した。調達額は非公開だが、張氏によると「1億元(約23億円)以上」だという。


















