灘高校→防衛大入学 "東大への淡い未練"抱えた彼が、規律と訓練で「勉強に集中ほぼ不可能」な防大で仮面浪人を選んだワケ

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「それまでの人生で勉強で挫折してこなかったんです。灘に入って文系なら東大やろって感じで受験しました」

センター試験でも92%を記録し、早稲田大学のセンター利用入試も合格。満を辞して現役の受験では、東大の文科1類に出願します。しかし結果は惜しくも、最低合格点から2点足りずに不合格。ただ、この不合格を受けて、大前さんは悩みます。

「周囲が東大を目指すので自分も東大を目指したのですが、ものすごく東大に行きたいわけではなかったんです。それよりも浪人するのが嫌でした。立ち止まり、自己錬成のために目標に向けてパワフルに突き進む1年が、どうしても自分の中で腑に落ちなかったんです」

東大不合格…防衛大学に進学を決める

そこで彼が進学を決めたのが、秋に受験した防衛大学校でした。

「高校受験で灘に受かるまでに、お試し受験を結構したんですよ。四国や名古屋で1月に受けられる学校があって、いずれも合格できたので、お試し受験は得だと思っていたんです。防衛大学校も無料で受けられたので、受験して合格したのですが、そこで初めて自衛隊とか幹部自衛官のパンフをもらって『こんな道があるんだ』と思いました。

元々東大を目指したのも官僚になりたかったからなのですが、防衛大学校は官僚と同じようなルートだったんです。優秀だったら試験を受けながら昇進していくのが私のイメージと合致していましたし、灘生の中では運動もできたので、学校や塾の先生には進学を反対されましたが、進路を決めて、3月の間は体力をつけるために腕立て伏せをしていました(笑)」

自分のキャリアを考えた時、官僚を目指していた自身の目標に近づくと判断して防衛大学校に入学した大前さん。ここで彼は、公務員として給料をもらう一方で、厳しい規律の中、授業を休めない1年間を送ります。

防衛大学校に入学した大前さん(写真:大前さん提供)
防衛大学校に入学した大前さん(写真:大前さん提供)

しかし、大学2年生になってからの行事で自分の人生を考えるきっかけがありました。

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