「見えなくなってきたら手術」では手遅れ…医師が警告する 《白内障を放置》が招く非情な結末とは
さらに、狭心症などの心疾患や脳梗塞などの脳血管疾患など全身の病気が発生したり、悪化したりした患者さんの場合、白内障の手術を受ける機会を失ってしまう方もおられます。仮に手術ができても、術後に全身の合併症が悪化するリスクが高まってしまう患者さんも多いのです。
このため、そのまま止むを得ず放置された結果、白内障が悪化して視覚障害もさらに進んでしまい、認知症の併発とともに寝たきりや要介護となり、ご本人の苦痛やご家族の負担も多大なものになる例は、残念ながら少なくありません。
また、どのタイプの白内障も、最終的には成熟白内障となります。
これは、水晶体全体が完全に濁って焦げ茶色になり、カチカチに硬くなって光は眼の奥までほとんど届かなくなります。視力は極端に低下して、最終的には社会的失明にいたります。
こうなったら手術も非常に難しく時間と労力を要する上に、術中の合併症のリスクも著しく増大して患者さんの心身への負担も極めて大きくなります。
このような手遅れ状態まで放置しないためにも、眼のかすみや視力に低下を感じるようになったら、メガネを作り直す前に、まずできるだけ早めに眼科専門医での診察を受けましょう。
「ネットの宣伝文句」を鵜呑みにしてはいけない
ネット社会の昨今では、白内障の手術を受けるのにネットで眼科施設を探す方も多いようです。しかし、その情報が正確な内容なのか、誇大広告的な宣伝文句なのかを見分けるのは、患者さんの立場からはなかなか難しい問題です。
それぞれの眼科施設のホームページを見ても、最新の情報を付け加えるうちにサイトが膨らみすぎて、マイナスの情報はカットして良い情報だけを強調しがちです。
また、検索した時に最初に出てくる施設が良い施設とは限りません。
手術の時間の短さを自慢したり、年間の手術件数を誇らしげに掲げたりする医師もいますが、時間をかけた診察と説明、術後も患者さんに寄り添う診療を行っていたら、手術を多く手がける時間は取れないはずです。



















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