洗濯機置き場は外にあり、疲れている日や雨の日にベランダで洗濯するのはハードルが高い。年を重ねれば、室内と屋外の温度差や、サッシの段差など、小さな負担が無視できないものになっていくはずです。
トイレが一緒になったお風呂場は、浴槽に高さがあるため、足の不自由な夫は現在は介護保険でレンタルした突っ張るタイプの手すりで入浴できていますが、さらに障害が進行することがあれば、プロの介助に頼らざるを得ません。
住環境は、加齢とともに難しくなることも
若ければ問題ないことが、年を経ると障害になる。布団の上げ下ろしは腰に負担がかかるため、ベッドを使いたい。コタツやちゃぶ台など床に直接座る生活は、膝が弱ると立ち座りがおっくうになり、ダイニングテーブルと椅子がかかせなくなります。
こうした変化に対応するためには、どうしても場所を取る家具が必要です。つまり、年齢を重ねるほど「場所を取る暮らし」へと変わっていくのです。
極端に狭い家での暮らしを経験したからこそ、「どこまで減らせて、どこからが無理なのか」という境界線が見えてきました。25㎡でも生活は回る。これは間違いありません。ただしそれは、ひとつひとつ検討を重ねた、かなり綿密な工夫と、ほんの少しの我慢のうえに成り立っています。
「年を取れば無理が利かなくなる」と言いますが、無理を前提にした住まいは、やっぱりどこかで息切れしてしまいます。では、がんばらなくても心地よく暮らせる広さとはどのくらいなのか。後編ではそのあたりを、もう少し具体的に考えてみます。

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら