「部屋は狭くていい。固定費は下がるし、掃除も楽」と思っていたが…「狭すぎる25㎡の部屋」で老夫婦を襲った"困難"

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縮小

コンパクトな家に住んでみると、価値観は少しずつ変わっていきます。

掃除は短時間で終わり、物の管理もしやすい。冷暖房の効率もよく、生活コストも抑えられる。エアコン1台で部屋全体が快適になり、冬にトイレに行くときも、寒い廊下を通る必要がないため、あの背筋が縮こまるような瞬間を味わわずに済むのです。

家事が苦手でも回る家

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メイン収納は奥行きの浅いオープンラック。よく使うものは腰より上の位置におくなど、取り出しやすさも考えて配置している(筆者撮影)

物理的な距離が短いぶん、家事の手間が減り、掃除機も5分あればかけ終わってしまいます。家事が苦手な私にとって、狭い家は相性がよかったようです。そもそも物が少ないので、片付ける対象も少ない。探し物をする時間も減り、「あれどこだっけ」と立ち止まることがほとんどなくなりました。

収納スペースが少なければ、必然的にストックや物量自体が減るので、在庫管理の手間もかかりません。置き場所がなければ、なくなる直前に買い足すという流れになり、「今お風呂洗剤の在庫は⚪︎個」「トイレットペーパーは⚪︎個」とかに、脳のリソースを割く必要がなくなります。

こうした小さなラクの積み重ねだけでも十分ありがたいのですが、いちばん大きかったのは固定費が下がったことでした。部屋が狭ければ、エアコンだけで部屋が温まるので、電気ストーブもガスファンヒーターもいりません。浴槽が小さければ水道代とガス代も節約できます。

住み替えによって住居費の負担は大きく軽くなり、収入に占める割合も半分以下に。夫は退職済みでスキルス性胃がん(ステージ4)で闘病中、妻である私も収入に波があるフリーライターという我々には、これは実に大きな変化です。

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