「就活はデスゲーム」「就職できてもパワハラされ…」《就職氷河期世代》がたどった、あまりにも過酷すぎる人生
筆者が今回、原作者を務めた漫画『祈られすぎた氷河期世代は軍神に転生し復讐の刃を振り下ろす』の主人公・佐藤正晴は有名私大を卒業しながら希望の職には就けず、非正規社員として仕事を転々としている男性だ。
同じ職場の正規社員に「努力不足でしょ」と言い放たれる場面を置いた。世の中の残酷な声をここに集約した。
もちろん、思い通りに就職活動を終えた人もいる。新聞記者の職を得た私自身も希望に近い職を得られた側だ。しかし、希望を叶えた者がそうでない者に比べて優秀であったかといえば、決してそんなことはない。新卒時の就職のほとんどが運によることは、社会人なら誰もが知っている。
たった数十分の面接や小手先のエントリーシートで正当に人を評価できるはずがない。記者として政官財の少なくない人たちに接してきたが、同世代のいわゆる「エリート」たちが就職活動で悲嘆にくれた人たちと比べて、ずば抜けて優れていたとは感じない。
有名私大に通い、「就職浪人」したが…
ところが成功した者は、しばしば傲慢だ。失敗したものを蔑む者も少なくない。いわゆる「生存者バイアス」だ。だから厄介なことになる。
就職氷河期世代といっても就職で結果が出せた者とそうでない者との間には、暗く深い溝が横たわる。当時を苦い思い出として笑い話で済ませられる人もいれば、つまずきを挽回できないまま今に至る人がいる。
結果が出せても、「替えはいくらでもいる」といわんばかりのハラスメントの数々に苦しんだ末、職を手放した人もいる。
学生時代の友人は東京の有名私大に通い、就職が決まらずに1年留年する「就職浪人」という手段を採った。彼はその後、いわゆる「ブラック企業」に入社して心身を壊した。現在、地方で非正規の職に就いている。





















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