「就活はデスゲーム」「就職できてもパワハラされ…」《就職氷河期世代》がたどった、あまりにも過酷すぎる人生
就職氷河期世代とは、一般的に1993~2004年あたりに高校や大学などを卒業した人たちを指す。日本経済新聞(25年2月16日電子版)によると、90年ごろには80%を超えていた大学卒業者に占める就業者の割合は、その後急速に低下し、00年代初頭には55%ほどに落ち込んでいる。
バブル経済の崩壊、その後の97年の北海道拓殖銀行と山一證券、98年の日本長期信用銀行や日本債券信用銀行といった大手金融機関の破綻などが背景にある。
冷え込んだ景気が雇用を蝕み、手をつけやすい新卒採用の人数が大幅に減らされたり失われたりした。人員整理しにくい正社員を守るために、雇用の「調整弁」として新卒が利用されたともいえる。
いまだに新卒一括採用が当然の日本だ。ここで失敗すると後がない。
就職活動という椅子取りゲームは、たちまちデスゲームに変わってしまった。
空前の買い手市場の下、手書きのエントリーシートを何枚送ってもなしのつぶて、ようやく面接にこぎつけたと思えば圧迫どころかハラスメントは当たり前、採用してやるとばかりの「上から目線」が待っていた。
「おまえを採る理由が見当たらない」
当時の私自身の記憶をたどれば、「英語ができない奴はいらないんだよね、いまどき」と「奴」呼ばわりで笑われ、「運動経験のない者は信用できない」とバッサリ言われたことがあった。
周囲の同世代に聞けば「女は戦力外だから採らない」「おまえを採る理由が見当たらない」など、どこも似たようなものだったようだ。
このような中、ある者は八方手を尽くしても職に就けず、ある者はどんなにひどい待遇であっても涙をのんで、希望とはかけ離れた職を掴んだ。
令和4年版の男女共同参画白書によると、就職氷河期世代の初職時の満足度は、前後の世代に比べて低いことが明らかになっている。
にもかかわらず、就職氷河期世代は、そのころ世を席巻していた「自己責任」という言葉にさいなまれ、当事者でない世代からは「選ばなければ職はある」とあざ笑われた。





















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