レッツノートが3サイズ展開でも管理負担を増やさない理由 互換設計で法人PCの「機種増=手間増」を覆せるか
インテルの大野氏もリーダーシップの重要性に同意しつつ、AIの導入には経営の構造改革が欠かせないと指摘した。「AIはそれぞれの経営課題に合わせてくれるほど柔軟ではない。体制や文化の改革をセットで考えないといけない」と語った。
樋口氏はファシリテーターとして「AIはテクノロジーだ。テクノロジーとして捉えている以上は発想が湧いてこない。会社のビジネスモデルにどう合致させるかが大事だ」とまとめた。津坂氏はこの指摘に呼応するように「10-20-70の鉄則」を紹介した。10%がアルゴリズムやLLM、20%がテクノロジー基盤、残りの70%は人・プロセス・組織だという。「特に日本はウェットな部分が大きい。テクノロジーを使えるかどうかで結果がまるで違う」と述べた。
議論は教育やロボティクスにも広がった。インテルの大野氏は教育現場でのAI利用率が2025年に17%まで上がったことに触れ、「人間の脳は100Wで動くセンサーとメモリを持っている。ここを生かせる」と人間の強みを説いた。マイクロソフトの津坂氏は「インターネットが出てきた時にも、人がばかになるんじゃないかという議論があった。数学を勉強しなければならないのは変わらない」と述べ、AIの登場で求められるスキルの水準がむしろ上がるとの見方を示した。
AI時代にPCが止まる影響
トークセッションを受けて新製品を紹介したパナソニック コネクト モバイルソリューションズ事業部 マネージングダイレクターの山本清高氏は、「AI時代にパソコンが止まると比較にならないほど影響がある」と切り出した。AIがメールの要約や議事録作成、アクションプランの立案といった業務の中核を担い始めたいま、PCの停止は作業の中断にとどまらず業務プロセス全体の停止につながるという認識だ。
だからこそPCは止まってはいけない。頑丈さ、軽さ、バッテリー駆動時間の長さで30年間モバイルPCを作ってきたレッツノートの強みが、AI時代にむしろ生きるというのが山本氏の主張だった。そのうえで打ち出したのが、従来の「頑丈・軽量・長時間」に加えた新たな軸、「互換性」だ。





















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