「5時に夢中!」炎上が示したテレビの課題、"深夜ラジオの悪ノリ"を地上波で再現するリスクなぜ止められなかったか
そこで目立つのが、常連投稿者の“ひねったラジオネーム”だ。中には、今回のように「著名人の名前を下品にもじった投稿者名」も珍しくない。
当の本人たちの反応は、大々的に報じられてこなかったが、おそらく嫌がる人も、好意的に受け止めている人もいるだろう。たとえ本人は内心乗り気でも、イメージ戦略などにより、言及しづらいといった側面もあるはずだ。いずれにせよ、多くの場合は黙認されてきた。
このような“不謹慎でも貫くノリ”は、ラジオ深夜番組やサブカル系雑誌などで育まれ、それと親和性を持つ「5時に夢中!」へと流れてきた。結果として、番組が20年以上愛される原動力になったのは、間違いないだろう。
しかし、今回の事案が批判を受けるのは、まっとうだ。こうした話題では、よく「コンプライアンス意識が変化した結果」と考察されるが、意識もなにも、相手が嫌がる可能性のある“あだ名”を付けてはいけないのは、古くから当然だろう。
そこには「これまで黙認されてきたから、少しくらい踏み込んでもいいだろう」といった甘さが否定できない。あくまで“以前からアウトだったこと”が、可視化されたことで、よりアウトになっただけの話である。
リソース不足でチェック体制にゆるみが
さて、ここまで1つ目の要素を見てきたが、これはあくまで投稿者側の話だ。もちろんMX側にも落ち度がある。それが2番目の「ローカル局の審査基準」にある。番組公式サイトでは「認識が甘かった」とわびているが、果たしてこれは番組だけが負うべき責任なのだろうか。
というのも、そもそもローカル局は、人的・金銭的リソースが限られているため、しっかり精査する体制が整っていないのではないか。地方局の中には、番組そのものも、自社制作ではなく、スポンサーなどからの「持ち込み」が多数であることも少なくない。





















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