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「残業100時間超の小学校教員」が、《教育の質》を高め「自己研鑽・家族・趣味」にもフルコミットできるようになったワケ

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高森先生
大学院に通い執筆活動も行う小学校教諭の筆者。時間を生む秘訣は「AIの使い方」にあった(写真:高森崇史氏提供)
  • 高森 崇史 熊本県公立小学校教諭/大学院生
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最後に、AI活用がもたらす最大の価値について触れたいと思います。それは、教員が「次なる挑戦に向かうための時間」を生み出せることです。

働き方改革というと「業務を減らして休むこと」に重きが置かれがちです。もちろん、休息は必要であり、それもAIがもたらす重要な恩恵です。しかし私は、AIを活用して定時退勤や業務の超効率化を実現し、浮いた時間を「別の仕事」や「徹底的な自己研鑽」に充てられることが最大の魅力だと思っています。

生成AIによって仕事が劇的に早くなると、仕事そのものが圧倒的に楽しくなり、次々と業務をこなすことをまったく苦痛と感じません。むしろ、私は生み出した時間を使って、大学院での専門的な研究や、教育書の読書、作家としての執筆活動に没頭しています。

また、Google for Education 認定トレーナーやCanvassadorなどの講師活動を通じて、研修で他県へ赴き、全国の教育者とつながりながらつねに自分をアップデートし続けています。同時に、家族との時間を大切にしながら、趣味のウエイトトレーニングでも自身を高め続け、ベンチプレスは180kgに到達しました。

子どもたちにとって「最高の教育環境」とは?

AIを使うと、「自分が本当にやりたいことや、より高い目標にフルコミットできる状態を作ること」が可能となるのです。教員自身がワクワクしながら学び続け、限界を突破していく姿。それこそが、目の前の子どもたちにとって最高の教育環境になります。

「先生、週末は他県に行って、全国の先生たちと最先端のAIについて学んできたんだよ!」「今度、新しい本を出版するんだ!」という本気の雑談が、子どもたちの挑戦する心や好奇心を強烈に刺激し、クラスに前向きなエネルギーを生み出します。教員自身が情熱を燃やして生きていなければ、子どもたちの心に火をつけることはできません。

AIは、教員から仕事を奪うものではありません。教員が事務作業を短縮し、より自分らしく輝くための最強のツールなのです。授業が本格化し、学級経営の難易度も上がっていくこれからの時期。ぜひAIというテクノロジーを味方につけ、ご自身の限界を広げ、子どもたちの学びをアップデートしていきましょう。その圧倒的な熱量こそが、日本の教育現場をよりよく変えていく確かな力になると信じています。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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