アメリカ民主党が「労働者」から見限られた決定的な瞬間 トランプ台頭を招いたオバマの「庶民を見捨てた」決定的失策とは
金融危機への対応への不満、長引く景気低迷、そしてオバマケアへの反発が重なり、2010年の中間選挙で民主党は歴史的な大惨敗を喫した。
民主党は下院で63議席を失い、多数派から転落。州レベルでも6州の知事選で敗れ、州議会の支配権を25州で喪失した。
この敗北は、特に中西部やアパラチア山脈の工業地帯に住む白人労働者階級の圧倒的な離反によるものだった。2008年の選挙でオバマを支持した白人労働者階級の男性の支持は、2010年には31ポイントも失われていたのである。
この時、民主党の議席喪失が最も激しかったのは、ミシガン、オハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシンといった中西部の上部地域であった。
これらは後にドナルド・トランプが2016年の大統領選で打ち破ることになる民主党の鉄壁の支持基盤「青い壁」であり、その崩壊の予兆はすでにこの時に明確に示されていたのである。
一時的なポピュリズムへの回帰と2012年の再選
2010年の壊滅的な敗北を受け、オバマ政権は一時的に方針を転換した。
2012年の再選に向けた選挙戦において、オバマは保守的な中道路線から、進歩的なポピュリズムと経済ナショナリズムへと舵を切ったのである。
2011年12月、カンザス州オソワトミーでの演説で、オバマは「一部の者による驚くべき強欲」を非難し、「自らの責任を果たしたにもかかわらず、結局負担を押し付けられた無実の勤勉なアメリカ人」の擁護者としての立場を明確にした。
これは、大不況の責任をウォール街とメインストリートの双方に等しく求めた2009年の就任演説からの大きな転換だった。




















