ブーム来る? 映画『ゴールデンカムイ』の舞台となり、まもなく「監獄ホテル」も開業…今なぜ"監獄コンテンツ"が熱いのか

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北欧ではこうしたテーマ性のあるホテルが支持されています。

スウェーデンにも、ストックホルムのラングホルメン島に19世紀の刑務所の建物を使用した「ラングホルメン・ホテル」があり、刑務所博物館を併設。独房を改装した部屋が人気です。

「リアル脱出ゲーム」市場も大幅伸長

そして、監獄としてあってはならないことではありますが、必ずあわせて語り継がれるストーリーが、「脱獄」や「脱出」です。

近年盛り上がっている「リアル脱出ゲーム」とも監獄は親和性が高く、2016年から開催されて人気となった「監獄アルバトロスからの脱出」をはじめ、しばしば使われるコンテンツであると言えます。

旧奈良監獄
赤れんが造りの塀で囲まれた「旧奈良監獄」。半円アーチと櫛形の背の高い窓が左右対称に並んでいます。19年撮影(写真:筆者撮影)
旧奈良監獄
表門から庁舎へ続く庭の左右には、赤れんが造りの倉庫が建っています。19年撮影(写真:筆者撮影)

「リアル脱出ゲーム」は、「謎解きイベント」とともに、「トキ消費」と言われる参加型・体験型の人気観光コンテンツでもあり、その全国での売り上げ規模は、約10億円(14年)から、直近の24年には45億円へと大きく伸びています(25年の「関東財務局レポート」による)。

多くの地域が「周遊型謎解きゲーム」に新たに取り組むなど、まさに地域活性化に向けた起爆剤として注目されているのです。

「監獄」が舞台となった本作。この公開を皮切りに、「監獄ホテル」の開業やリアル脱出ゲームの盛り上がりなども後押しする形で、「監獄」そのものが今後、地域活性化に向けた重要なコンテンツとなるかもしれません。

古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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