地方スーパー上京ラッシュの中、ベイシア新業態《オトナリマート》オープン→行ってみて「決め手に欠ける」と感じた訳

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東京で店舗を拡大しているまいばすけっとやトライアルGOは店内にキッチンスペースを設けていない。機能性に特化することでミニスーパーの出店を加速させている。

また、看板メニューの「ワンハンドかつ丼」にも不安が残る。ファストフードと打ち出しているが、その場で食べるにはコッテリとしすぎている。一方で、テイクアウトして主食として食べるにはコメの量が足りない。出会った時の珍しさはあるものの、やや決め手に欠ける印象だ。

郊外型ミニスーパーとしてのポテンシャルは高い

一方で、ミニスーパーとしてのポテンシャルは高いと感じた。特に地方のロードサイドや東京の郊外で支持されやすい店舗形態のように思える。

その大きな理由は、ひとりで来店する客に合わせた店舗設計になっている点にある。店舗が比較的コンパクトなため回遊しやすく、「豚肉ワンパックだけ」「弁当だけ」のようなちょっとした目的のために気軽に訪れることができるのだ。

ロードサイドにある店舗は広すぎる。店内をグルッと回って目的のものを探さなければならず、仕事帰りに寄った時に負担を感じることもある。現在、サッと買い物したいという需要に応えているのはメガドラッグストアのクスリのアオキやドラッグストアコスモスだ。どちらも好調を維持しながら拡大を続けている店舗だが、同規模の小型スーパーはまだ多くない。

ストックできる冷凍パスタ
ストックできる冷凍パスタも販売していた(写真:筆者撮影)

また、ロードサイドでは気軽に惣菜を購入できる店舗も意外と少ない。大型スーパーでは、家族サイズの大容量パックや豊富な弁当がずらっと陳列されている。しかし、ひとりで食べるには量が多すぎたり、選ぶのに苦労することもある。一方で、コンビニは値上げが続いており、「サッと安く腹を満たしたい」というニーズに応えにくくなっている。

オトナリマートは弁当の種類も限られておりそれぞれがお得だ。さらに、数個単位での惣菜も販売しているため、自分の夕食を豪華にカスタマイズすることもできる。若い独身や夫婦世帯だけではなく、食事量が少なくなった高齢者世帯への訴求力も高いと感じる。

オトナリマートは2026年度中に首都圏に1店舗をオープンする計画を立てている。しかし、2027年度の出店は5店舗から10店舗のペースだ。テストマーケティングをしながらゆっくりとブランドを育てていくと推測できる。その過程で店舗がパワーアップしていくことに期待したい。

中たんぺいのまんぷくウェルネス
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中 たんぺい フリーライター

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なか たんぺい / Tanpei Naka

1989年生まれ。グルメ・テック・Webエンタメに関わるヒト・モノ・コトの魅力を深掘りするライターとして活動を行う。メーカー勤務10年を経て独立。群馬県在住。

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