大事な場面で落ち着こうとするほどカタくなる…「本番に弱い人」が知らぬ間に陥るジレンマの正体

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不安や評価を強く意識していなくても、丁寧にやろうと意識したり、再現性を高めようとしたりする中で、動きを1つひとつ手順に沿って進めようとすることがあります。

その結果、かえって動きが分断されてしまうことがあるのです。

上級者ほど陥りやすい「注意の落とし穴」

動作の1つひとつに注意を向け、チェックポイントを増やし、細部を整える。それ自体は悪いことではありません。

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練習や技術修正の場面では、むしろ不可欠な作業です。新しい動きを身につけるとき、精度を高めるとき、分解は必要なプロセスです。

ただし、それはあくまで「習得」のフェーズの話です。

本番で力を発揮する場面では、動きの中身を操作することよりも、状況に応じた反応が自然につながっていくことが重要になります。フォームではなく、今向き合っている対象に注意が向いている状態です。

そこで再び細部に入り込むと、ダイナミックな動きは分断され、判断が先に立ち、反応が遅れます。硬さやぎこちなさは、そこから生まれます。

それは能力が足りないからではありません。むしろ、技術を身につけ、動きを分解できる力があるからこそ起きる、上級者ほど陥りやすい注意の落とし穴なのです。

伴 元裕 福岡ソフトバンクホークスメンタルパフォーマンスコーチ、株式会社OWN PEAK代表取締役

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ばん もとひろ / Motohiro Ban

7年間の商社勤務を経て渡米し、デンバー大学大学院スポーツ&パフォーマンス心理学修士課程を修了。2017年に帰国後、OWN PEAKを創業。野球やサッカーをはじめとするトップアスリートやプロチームに対し、本番で力を発揮するためのメンタルパフォーマンス支援を行ってきた。2024年秋より福岡ソフトバンクホークスのメンタルパフォーマンスコーチに就任。2025年シーズン途中からはベンチ入りし、現場からチームに関わりながら、リーグ優勝と日本一達成を支えた。

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