【WBCを生観戦した結果】東京ドームで「大谷翔平の満塁弾」目撃が至福だった…現地で気づいた"熱狂の正体"とは 

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試合は、日本がチャイニーズ・タイペイに13-0で7回コールド勝ち。大谷選手は3安打5打点と、文字通りこの日の主役でした。試合後、球場で行われたポストゲームショーでは、猛打賞4打点の源田壮亮内野手がベンチでの会話を明かします。

「いや、みんなで言ってたんですけど、打った後に“大谷翔平が大谷翔平してたね”と」。

そんな一言も、この日の試合を象徴していました。

東京ドーム
生観戦したからこそ気づけたこともありました(写真:筆者撮影)

試合会場だけではない盛り上がり

現地で試合を見ることができたからこそ、ふと思ったことがあります。野球というスポーツは、やはりシンプルな構造の中で盛り上がる競技なのだということです。

真剣に試合の展開を追う人もいれば、焼きそばを頬張りながらゆっくり観戦する人もいる。どちらも自然に混ざり合っているのが、野球場のいいところです。

WBC
始球式に登場した実写版「ONE PIECE」の面々(写真:Netflix)

その熱狂は、球場の中だけで終わるものではありません。SNSを開けば、大谷選手のホームランを切り取った動画や写真がすぐに流れてきます。ニュースでもその映像が繰り返し紹介されます。

いまのスポーツイベントは、球場、SNS、ニュースといった複数の場所を行き来しながら広がっていくものだと思います。東京ドームで起きた出来事が、同時多発的に共有されていく。そんな構造がすでに当たり前になっています。

スポーツイベントの熱狂は、「テレビか配信か」という単純な話だけではなくなっているのかもしれません。メディアの形は変わっても、野球の楽しみ方の核はあまり変わっていないように感じます。

ビールを飲みながら、いいプレーに歓声を上げる。その空気を、東京ドームで久しぶりに思い出しました。いまのメディアは、この価値をどう共有していくのか。これからのスポーツの伝え方は、その問いと向き合うことになるのだと思います。

長谷川 朋子 コラムニスト

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はせがわ ともこ / Tomoko Hasegawa

メディア/テレビ業界ジャーナリスト。国内外のドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー番組制作事情をテーマに、テレビビジネスの仕組みについて独自の視点で解説した執筆記事多数。最も得意とする分野は番組コンテンツの海外流通ビジネス。フランス・カンヌで開催される世界最大規模の映像コンテンツ見本市MIP現地取材を約10年にわたって重ね、日本人ジャーナリストとしてはこの分野におけるオーソリティとして活動。業界で権威ある「ATP賞テレビグランプリ」の「総務大臣賞」の審査員や、業界セミナー講師、札幌市による行政支援プロジェクトのファシリテーターなども務める。著書は「Netflix戦略と流儀」(中公新書ラクレ)。

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