チャージ不要の「クレカ乗車」が首都圏729駅で3月25日解禁! Suicaユーザーも知って損はない新方式の「できるorできない」

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4月から神戸市のみなと観光バスで始まるマイナンバーカード連携も、定期券との接続が見える施策だ。カード番号と乗車情報から年齢と居住地を判定し、対象者なら何もしなくても敬老割引が受けられる。将来的には、小児運賃の自動適用や地域住民限定の定期券割引にも応用できる。

クレカ乗車の今後
クレカ定期券は、登録した運賃以内なら路線を問わず乗り放題になる金額式と、従来型に近い区間式を展開予定(写真:筆者撮影)

26年夏には乗車Vポイントも始まる。クレカで買い物をすればカード会社のポイントが貯まるのは従来どおりだが、今回はそれとは別に、「乗車」という行為そのものに対してVポイントが付与される。

公共交通の利用にVポイントをつけるのは日本初だという。提示不要で、クレカ乗車をすれば自動的にポイントが貯まる。

公共交通の決済手段を広げる試金石

首都圏に暮らしていると、交通系ICカードの不便さにはなかなか気づかない。Suica1枚でJRにも私鉄にもバスにも乗れる。オートチャージを設定しておけば残高を気にすることもない。だから「クレカで乗れるようになります」と言われても、正直ピンとこない人が多いだろう。

だが東京を一歩離れると、景色は変わる。交通系ICカードに対応していないバス路線はまだ多いし、そもそもICカードを持っていない人も少なくない。地方では、現金で券売機から切符を買うのが当たり前という路線がいくらでもある。

そういう場所で、財布に入っているクレカ1枚でバスや電車に乗れるようになることの意味は大きい。逆に言えば、交通系ICカードを持っていない地方の人が東京に来たときに、迷うことなく電車やバスに乗れるということでもある。

クレカ乗車は、SuicaやPASMOを置き換える話ではない。首都圏では交通系ICの完成度が高く、その優位は当面揺るがない。 一方で、チャージ不要でそのまま乗れる仕組みは、訪日客や地方からの来訪者、たまにしか公共交通を使わない人にとって有力な選択肢になる。

現金依存を減らし、移動のハードルを下げる効果も見込める。JR東日本が加わらないなど課題は残るが、3月25日の首都圏729駅は公共交通の決済手段を広げる試金石になる。

斎藤 健二 金融・Fintechジャーナリスト

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さいとう けんじ / Kenji Saitoh

2000年よりWebメディア運営に従事し、アイティメディア社で複数媒体を創刊、編集長を務める。その後メディア事業担当の役員としてビジネスメディアやねとらぼなどの創刊に携わった。2023年に独立。Xアカウントは@3itokenji

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