Woltの日本撤退の一方で出前館が「お店と同価格」での配達を開始…「札束の殴り合い」に配達員が抱く"業界への違和感"
先日の雨の日は「クエスト」と呼ばれる追加報酬が、1回目の配達のみ+600円で設定された。ここに通常の配達報酬が加わる。私はこの日、実働約15分で920円の報酬を得た。さらに全部で3回の配達をしたら+400円、さらに3回配達したら+500円など、アフターコロナ後のトホホな状況から考えると、大盤振る舞いのような報酬が支払われている。
価格競争の先にあるのは“希望”なのか、それとも“絶望”なのか
地域や天候、その日のイベント(WBCを見たいから今日は料理を作りたくない)などによって、需要と供給が大きく変化するフードデリバリー市場。気まぐれに変化する特殊な業界において古今東西、揺るぎない傾向としてハッキリしているのは、この業界は取り扱っている飲食店も配達員の質も“ほぼ同じ”ということだ。
値段以外に差別化できる要素が乏しいからこそ、デリバリー各社は札束で殴り合うしか「勝ち残る方法」がないのかもしれないし、そうではないのかもしれない。
お店と同価格のサービス拡大により、今後は利用者数や売り上げが多少増えるかもしれない。しかし、その先に待っているのは“希望”なのだろうか、それとも“絶望”なのだろうか……。そもそも物価高で生活が苦しい今、私たち庶民がデリバリー(仮に店舗価格と同じだったとしても)を利用する光景は本当に“日常”になるのだろうか……。
デリバリー業界の最新情報をデリバリーするためにも、これからも私は「スーパーに買いに行った方が安いのになぁ」「経済的に余裕がある人が実は多いってことなのかなぁ」と首をかしげながら、現役配達員として引き続き、全力でママチャリのペダルを回していきます。
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