高橋成美、高木菜那…五輪解説で「評価爆上がり」した2人の「知られざる素顔」とは

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印象に残ったもう一人の解説者が、18年の平昌五輪で団体パシュート、マススタートで2つの金メダルを獲得した高木菜那さんだ。

妹の高木美帆はスピードスケート女子のエースとして長年活躍し、今回の五輪で500メートル、1000メートル、パシュートと3種目で銅メダルを獲得。競技者としての敬意と、他の選手への配慮もあったのだろう。

菜那さんは解説する際に美帆を「高木選手」と呼んで過度に肩入れすることなく、他の選手たちと同様に滑りの特徴を視聴者に分かりやすい表現で伝えていた。

高木菜那さん
ミラノ・コルティナ冬季五輪での髙木菜那さん(写真:東京スポーツ/アフロ)

だが、美帆の本命種目だった最後の1500メートルで感情を抑えきれなかった。レース中に「頑張れ……頑張れ!」、「金メダルまであとちょっと!」、「落とすな!落としちゃダメ!」と声を震わせてエール。

ラスト1週で失速して6位という結果に、「美帆に金メダルを獲らせたかった……でも、最後まで高木美帆の最高の滑りを最後まで見せ続けてくれました」と語った。

試合後の取材では2人で抱擁を交わし、菜那さんが「1500メートル楽しかったですか?」と呼びかけると、美帆は「そうですね、最後の1周はつらかったですけど……」と話したところで、涙を流した。

菜那さんは美帆を再びハグして「頑張ったよぉ!」と労った。

太陽のような方

「菜那さんの現役時代は天才と呼ばれる美帆を常に追いかける立場でした。10年のバンクーバー五輪では美帆が出場し、菜那さんは落選。

22年の北京五輪では女子団体追い抜き決勝のカナダ戦でリードして迎えた最終コーナーで菜那さんが転倒して銀メダルに。泣きじゃくっていた菜那さんにずっと寄り添っていたのが美帆でした。

2人は姉妹であり、戦友でもある。特別な絆で結ばれ、美帆は菜那さんだから本音をさらけ出せる。菜那さんは今回の五輪で解説者として冷静さを保ちながらも、最後は優しいお姉ちゃんの顔になっていましたね」(スポーツ紙記者)

菜那さんは22年4月に現役引退を発表すると、筑波大学大学院に進学。昨年3月に博士前期課程を修了した。現在はスピードスケートの解説業のほか、タレントとしてバラエティー番組や旅番組などで活躍している。

テレビ番組の制作会社のスタッフは「常に一生懸命で疲れていても笑顔を絶やさない。番組の裏方にも『暑くないですか?大丈夫ですか?』と気を遣ってくださる。菜那さんがいるだけで周りが明るくなる。太陽のような方ですね」と語る。

感動を呼んだ五輪の名場面に高橋さん、菜那さんの存在は欠かせなかった。競技の普及活動という枠を超えた2人の今後の活躍が楽しみだ。

(ライター・今川 秀悟)

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