中道「違法ではないかもしれない。だが庶民感覚からかけ離れてないか」 高市氏・カタログギフト贈呈問題で浮き彫りになったリベラルの"末路"

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先述したように、ポピュリズムの核心は、「腐敗した政治体制」vs「真の国民」という構図である。チームみらいは、敵を与党や省益重視のエリート層ではなく、「非効率なシステム」や「アップデートできない旧世代の政治」に設定した。要するに、具体的な人や組織というよりも、未来志向の価値観を持つ者かどうかで線引きしたのである。

高市氏にも似たようなところがある。国民生活や国益という最優先事項を掲げ、スピードと結果を全力で追い求めるリーダーシップの邪魔をしたり、足を引っ張る勢力が「腐敗した」側に追い込まれるようになるのだ。今後、中道をはじめとした既成野党は、皮肉なことに「批判で飯を食う既得権益」とみなされる可能性すらあるだろう。

野党は本当に役に立っているのか

なぜなら、11議席しかないチームみらいが積極的に政策提案を行っていると映る国民会議の影響は小さくないからだ。高市氏のオープンマインドな演出は、逆に国民を野党に対する現実的な評価に向かわせ、テクノ・ポピュリズム的な観点から「本当に役に立っている政党なのか」という見方が強まっていくかもしれない。

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依然として高い支持率を維持している高市政権は、「強く豊かな国家観」を「最先端のAI・デジタル実装」で補強するという、世界でも珍しい強力なハイブリッド・モデルへの道を歩みつつあるようだ。その先に待ち受ける帰結が、チームみらいのテクノ・ポピュリズムを活用したデジタル政策による実益主義の強化と「ブロードリスニング」による野党のノイズ化であったとしたらどうだろう。

中道をはじめとした既成野党は、「テクノロジーへの深い理解」か「熱狂を生むナラティブ(物語)」のどちらかを持たない限り、将来の選挙ではさらなる苦戦が予想されることは目に見えている。テクノ・ポピュリズムの格言とは、究極的には「正しい手続き」よりも「正しい(と見える)アウトプット」が勝ることにある。

ただのノイズとして消えていくのか、聞くに値する反論を提起できるのか。既成野党の真価が問われている。

真鍋 厚 評論家、著述家

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まなべ・あつし / Atsushi Manabe

1979年、奈良県生まれ。大阪芸術大学大学院修士課程修了。出版社に勤める傍ら評論活動を展開。 単著に『テロリスト・ワールド』(現代書館)、『不寛容という不安』(彩流社)。(写真撮影:長谷部ナオキチ)

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