「誰がダマしたのか」大惨敗の中道に渦巻く怨嗟の声、"落選者ヒアリング"通過でも湧き起こる分党論争とジリ貧の惨状

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小選挙区で生き残ったのは7人のみで、しかも南関東ブロック2議席、東京ブロック2議席、北信越ブロック2議席の計6議席は、あまりの大勝で候補者が足りなくなった自民党から譲られたものだった。

「あのときに解散を打っておいたら」と悔やむ声も少なくない。昨年6月の通常国会の会期末に、そのチャンスがあったからだ。

石破茂首相(当時)はかねがね、予算案が否決されたときか内閣不信任案が可決されたときには衆議院を解散することを表明しており、自民党内に反石破の勢力は少なくなかった。その決定権を握っていたのは立憲民主党の野田代表だった。しかし、このとき野田氏は動かなかった。

「自民党にガチンコで負けたという実感はありません」と野田氏が2月16日に書いたブログにも、批判は相次いだ。野田氏はまた「高市総理への期待感だけの『推し活』のようなイメージ論に、選挙戦自体が支配されてしまった」と記したが、わざわざ自滅への道をたどっているかのようにも見えた。

ヒアリング無事終了でも収まらない怒り

小川氏らが「日付が変わっても続ける」ことを覚悟したヒアリングは、午後7時前までに終了し、さほど厳しい声は出なかったようだ。

午後6時過ぎには階猛幹事長が記者団にブリーフを行い、「旧立憲側から公明党への感謝が寄せられた」「『中道』という理念はともかく、戦略としてどうかとの声もあった」「小選挙区で勝たないと比例復活は難しいと思う一方で、公明側が小選挙区を譲ったので公明系の優遇は覚悟していたとの意見も出た」と報告した。しかし、選挙戦で「5爺」と話題になった5人のうち、安住淳前共同幹事長、馬淵澄夫前選対委員長、西田実仁公明党幹事長の姿はなかった。

参院公明党で幹事長を務める西田氏は中道のメンバーではないが、安住氏と馬渕氏は公明党との合流を主導した中心人物といえた。彼らの欠席について、階氏は「現職ではないので、参加を打診していない。総括する過程でヒアリングは考える」と答えるにとどまった。

福田昭夫
落選した福田昭夫氏は「真面目な日本人をダマす俺俺詐欺のような真面目な政治家をダマした「詐欺選挙」なのか?ダマされた政治家が愚かなのか?前代未聞の選挙だ!」と切って捨てた(写真:共同)

だが、落選者の怒りは収まらない。

すでに離党を表明した福田昭夫氏は2月25日のブログで、「今国会の会期末までには、分党して立憲と公明に分かれるべきだ」と主張。「今回の新党づくりは、『誰が誰をダマしたのか?誰が誰にダマされたのか?』分かりません。真面目な日本人をダマす俺俺詐欺のような真面目な政治家をダマした「詐欺選挙」なのか?ダマされた政治家が愚かなのか?前代未聞の選挙だ!」(原文ママ)と不満をぶつけている。

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