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「8割が御三家・早慶以上合格」叩き出す算数塾が示す"普通の子"の勝ち筋とは?《中学受験・難関校の算数が激ムズの理由》

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  • 佐野 倫子 教育ジャーナリスト・作家
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そしてそのように身につけた力は、中学受験が終わってからも、人生をずっと支えてくれます。

もうすっかり立派な社会人になった元生徒たちが遊びに来てくれ、「地道に頑張る力がついた気がします。仕事も頑張れるんですよね」と言われたことがあります。それはもう嬉しいものですよ。

過熱する中学受験を乗り切るためのマインドセット

武井氏にインタビューをして、改めて感じるのは中学受験が「戦略的な教育投資」として語られる時代になったということです。

かつては一部の家庭の選択肢だった私立中学受験は、首都圏では一般化しつつあり、その結果、少子化にもかかわらず競争は激しいままというのが実態。

先取り教育については賛否が分かれるところで、早すぎる学習は子どもの負担になるという懸念があります。しかし一方で、時間に余裕のある低学年期に基礎を固めることで、6年生後半の過酷な受験勉強を緩和できます。

教育ジャーナリストとして筆者が足を運び、取材する中で、フォトンの特徴が積み上げ型であり、受験算数に早期にコツコツ取り組むことで学力に「複利的効果」をもたらすという理念であることがわかりました。

「算数を早くから得意にして、最後に4科目を仕上げるための時間を生み出す」ことが戦略の核であり、そのためにたっぷりと算数に投資するという発想です。

先取り学習だけでなく、中学受験の是非は、家庭ごとに異なる答えがあります。なぜならば、それは通過点であり、子どもの将来のため、成長を促すためのツールや環境に過ぎないからです。

ただ1つ言えるのは、中学受験が学び方や思考習慣を形成する機会になり得るということ。算数はその象徴的な科目と言えるでしょう。

中学受験の算数は、才能か、努力か?――フォトンの試みは、その問いに1つの答えを示していました。

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