3000年の湯と400年の城…《愛媛・松山の旅》で感じた"究極の魅力" 「至極の観光名所3カ所」を巡り、流れる時間を楽しむ 大人の女子旅にも!
入館記念のチケットに記されていたのは、この一首でした。
足なへの 病いゆてふ伊予の湯に
飛びても行かな 鷺にあらませば
(『竹の里歌』より/明治31年)
病に伏しながらも、伊予の湯に飛んでいきたいと詠んだ歌です。道後温泉は、観光地である前に、子規にとっては帰りたい場所だった。
城を歩き、湯に浸かり、そしてこの歌を読む。松山という街の時間の重なりが、少しだけ違って見えてきました。
自分を「再起動」させてくれる場所
伊予鉄に乗れば、松山城も道後温泉も無理なく回れます。城、温泉、文学、そしてカフェや飲食店までが、ほどよい距離感でつながっている。移動に追われないこのコンパクトさが、心にも余白をつくってくれます。
歩く距離も、考える距離も、ちょうどいい。詰め込まなくていい旅は、それだけで少し贅沢です。
けれど、街ぜんたいに派手さがあるわけではありません。むしろ、その静かな佇まいのなかで、丁寧に積み重ねられてきた文化と歴史が、静かに自分をととのえてくれる。
筆者もまた、日々の仕事や暮らしに追われるひとりです。少しだけ歩幅をゆるめる旅が、かえって自分を再起動させてくれることもある。その時間を、できれば気の置けない友だちとわかち合いたい。
そうすれば、この街はもう一段、深く心に残るはずです。
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