3000年の湯と400年の城…《愛媛・松山の旅》で感じた"究極の魅力" 「至極の観光名所3カ所」を巡り、流れる時間を楽しむ 大人の女子旅にも!

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入館記念のチケットに記されていたのは、この一首でした。

足なへの 病いゆてふ伊予の湯に

飛びても行かな 鷺にあらませば

(『竹の里歌』より/明治31年)

病に伏しながらも、伊予の湯に飛んでいきたいと詠んだ歌です。道後温泉は、観光地である前に、子規にとっては帰りたい場所だった。

城を歩き、湯に浸かり、そしてこの歌を読む。松山という街の時間の重なりが、少しだけ違って見えてきました。

自分を「再起動」させてくれる場所

松山市
松山で贅沢な時間を過ごしてみて下さい(写真:筆者撮影)

伊予鉄に乗れば、松山城も道後温泉も無理なく回れます。城、温泉、文学、そしてカフェや飲食店までが、ほどよい距離感でつながっている。移動に追われないこのコンパクトさが、心にも余白をつくってくれます。

歩く距離も、考える距離も、ちょうどいい。詰め込まなくていい旅は、それだけで少し贅沢です。

けれど、街ぜんたいに派手さがあるわけではありません。むしろ、その静かな佇まいのなかで、丁寧に積み重ねられてきた文化と歴史が、静かに自分をととのえてくれる。

筆者もまた、日々の仕事や暮らしに追われるひとりです。少しだけ歩幅をゆるめる旅が、かえって自分を再起動させてくれることもある。その時間を、できれば気の置けない友だちとわかち合いたい。

そうすれば、この街はもう一段、深く心に残るはずです。

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長谷川 朋子 コラムニスト

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はせがわ ともこ / Tomoko Hasegawa

メディア/テレビ業界ジャーナリスト。国内外のドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー番組制作事情をテーマに、テレビビジネスの仕組みについて独自の視点で解説した執筆記事多数。最も得意とする分野は番組コンテンツの海外流通ビジネス。フランス・カンヌで開催される世界最大規模の映像コンテンツ見本市MIP現地取材を約10年にわたって重ね、日本人ジャーナリストとしてはこの分野におけるオーソリティとして活動。業界で権威ある「ATP賞テレビグランプリ」の「総務大臣賞」の審査員や、業界セミナー講師、札幌市による行政支援プロジェクトのファシリテーターなども務める。著書は「Netflix戦略と流儀」(中公新書ラクレ)。

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