なぜ不機嫌な人がいる職場でも仕事が回ってしまうのか
しかし、だからこそ「健全な合意形成」が重要なのだと著者は主張する。それは現代のマネジメントの「原点」であり、協働するチームをつくるための唯一の原則なのだと。
健全な合意があればチームメンバーは自律的に行動し、信頼関係を築くこともできるだろう。しかし逆に、たとえば支配に基づいているような不健全な合意では、組織としてのパフォーマンス低下や信頼の喪失を招きかねない。
そこで本書において著者は、読者を「健全な合意」へと導こうとしているわけである。
ただし、そこに至るまでには、決して目を背けることができず、いつかはなんとかしなければならないネガティブな壁も存在する。いい例が、不健全の極みであるパワハラではないだろうか。そこで、ここではパワハラに関する著者の考え方に焦点を当ててみたい。
パワハラを育む「暗黙の合意」
これほど世間で話題になるにもかかわらず、パワハラはなぜいまもなお横行するのだろうか?その理由について著者は、ひとつの指摘をしている。
「現実的には、どれだけ不健全な職場であっても“チームが「回って」いる”なら、そこにはなんらかの合意が存在している」のだと。




















