【性格診断】Z世代が「MBTI」の次にハマる"超細分化"診断の正体 恋愛相性も64タイプで測る、新時代のコミュニケーショツール

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両者の違いをよりわかりやすく説明すると、「INFP-AC」は、自分に自信があり、周囲との調和も大切にするタイプだが、「INFP-TS」は、慎重で繊細なうえ、自分の世界観を守るタイプなのだ。

このように、より具体的に自分や相手の内面について理解を深めることができる。従来の性格診断では、こうした僅かな違いが表現できず、Z世代の間で「同じタイプなのに全然違う」という違和感が生まれていたが、その違和感を解消してくれる64タイプ性格診断が、Z世代に刺さっているのだ。

これらの「細分化診断ブーム」の背景には、「ニッチ化・細分化された診断ツールのような共通言語を通じて、より解像度高く自己開示し、相手を知りたい」というZ世代の思いがある。

Z世代は、単に手軽なだけでは雑な決めつけだとそっぽを向き、単に細かいだけでは面倒だと使わない。こうした「手軽さ」と「細かさ」のバランス設計に加え、SNS社会において人の目を気にし過ぎ、自分が出しにくくなっているZ世代特有の「自分の言葉で表現することへの慎重さ」にどう寄り添えるかが、Z世代をターゲットとするうえで今後も重要な鍵になってくるのではないだろうか。

執筆者: 橋本裕太(芝浦工業大学システム理工学部3年)、木全大之(芝浦工業大学システム理工学部3年)

恋愛以外のジャンルに特化した診断の登場も?

MBTI診断をここ最近知った(あるいは、知らなかった)人もいるかもしれませんが、Z世代にとってMBTIは生活していくうえでのインフラの一つになっているものの、それでは物足りない状況も生まれているようです。

今後は、「恋愛」に特化した診断ツール以外にも、「仕事」「大学・学部」「職場の人間関係」「消費タイプ」「似合うメイク」などのジャンルに特化した「手軽で細分化」された自己分析ツールがもっと生まれてくる可能性は大いにあるでしょう。

この超情報過多の時代、自分ですべてを分析・判断することは大変ハードルが高くなっていることを、多くの企業は理解する必要があるかもしれません。

原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』などがある。

原田曜平研究室 デザイン工学部UXコース インサイトデザイン研究室(https://yoheiharada-lab.com)

 

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