成果は見えづらいが、実は「経営を支える」生命線…【企業の兵站】としてのバックオフィスの"誇り"
つまり、バックオフィスの真価は「静かに支え、静かに動かす力」にあります。戦いで言えば、補給路を維持し、物資を欠かさず、前線を止めないことです。
企業ではそれが情報であり、人であり、仕組みになります。バックオフィスとは"組織の勝利を支える見えない存在"とも言えるでしょう。
情報はバックオフィスで「価値化」される
営業報告、契約データ、顧客対応等、フロントオフィスは情報の「発生点」で、情報の源泉は現場にあります。
バックオフィスの使命は、それらを受け取り、正確に整理し、整合性を与えて再び全社に循環させることです。言い換えれば、バックオフィスは情報の終点ではなく再出発点なのです。
フロントオフィスが生み出した"素材情報"を、バックオフィスが"知的資源"に加工し、経営が"戦略資源"として活用する。情報がこの3段階を経てこそ、企業の「知」となります。
では、企業においてはどのように情報を整理、収集、活用すべきでしょうか。以下のような流れをつくることが重要になります。
(1)情報収集の目的を明確化
バックオフィスが情報収集を主導する際、
②対象範囲=部署、担当者、データ種別等
③情報の種類=定量か定性か、形式はWordかExcelか
のように、情報収集の目的などを明確にします。
また、情報収集の段階で着手すべきは「用語の共通化」です。「売上」「案件」「対応中」「完了」といった言葉が部署ごとに違う意味、違う基準であると、同じ報告書を見ても判断がずれます。
言葉の不一致は、思考の不一致です。正しく情報を取り扱うためには、用語の共通化が絶対の前提条件となります。
用語の共通化が進んだら、続いて「定義」「責任部門」「更新ルール」等を明確にすることが鍵です。それは単なる形式の統一ではなく、組織内の思考を同期させるための情報ルートの整備そのものだからです。
共通言語が整えば、情報の流れは滑らかになり、誤解や再確認の手間が減ります。言葉の整備こそ、"情報(知)の通路"を確保する最初の一歩です。
(2)情報収集の呼びかけと実行
最初に部門特有の情報や業務フローを把握します。そのため、各部門の業務の流れ、部門に蓄積される情報や既存の業務資料にどのようなものがあるか、ヒアリングを行うことが有効です。




















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